好きな人にスキだと言葉以外で伝えれる方法ってないもんかな?

神石水亞宮類

第1話 好きな人にスキだと言葉以外で伝えれる方法ってないもんかな?




好きな人にスキだと言葉以外で伝えれる方法ってないもんかな?



なんか照れ屋な僕は、 “好きな子に言葉以外でスキと伝えたい!”

なんやかんや言って、恥ずかしいから本人を目の前にして言えそうにない!

それに、 “フラれるのも怖いし!”

そもそも、 “好きな子と二人きりになるのがムリ!”

僕はいつも彼女を見つけると? 逃げるようにその場から離れるから。

彼女もそんな僕の行動を知っていると思う!



・・・彼女とは同じ職場で。

僕のディスクの隣が彼女だ!

僕は出来るだけ彼女の方を向かないようにしいるんだ。

照れて固まると何も話せなくなるから!

そんなカッコ悪い姿を、好きな子の前で見せられないよ。

だけど? “他の男性社員と彼女が話しているところを見るのは辛い!”

まあ、幸いなことに! 彼女は今は彼氏が居ないらしい。

“彼女の隣にずっと僕は居たいんけど、、、?”

なかなか? そうなる事は、今の僕には程遠いよ。



『月見くん?』

『えぇ!?』

『“今度の日曜日、何してる?”』

『えぇ!? い、いや? 多分、何もしてないと思うけど。』

『じゃあー日曜日、私と飲みに行かない?』

『・・・べ、別にいいけど? 誰が来るの?』

『“何人か声はかけてるけど、まだ誰が来るか分からないかな?”』

『・・・そ、そうなんだ、分かった、』

『じゃあ、またLINEするね!』

『うん。』




・・・でも? 実際に待ち合わせのお店に僕が行くと?

そこには、“彼女だけが居た!”

僕は後からみんなも来ると思っていたんだけど。

どうやらそうじゃないみたいだ!



『“みんな遅いね?”』

『“・・・ご、ごめん、”』

『えぇ!?』

『“誰も呼んでないの!”』

『ど、どういう事?』

『月見くんと二人で会いたかったんだ~』

『えぇ!?』

『“だって! いつも月見くん、私を見たら? 逃げるから!”』

『・・・そ、そうだけど、』

『こうやって、二人で会いたかったの!』

『・・・あぁ、ううん、』

『“急に緊張した顔してるよ!”』

『えぇ!? そ、そりゃそうだよ!』

『ごめんね。』

『べ、別にいいけど、なんか異様に緊張するな!』

『なんでよ~私の方が緊張しちゃう!』

『・・・・・・』

『ウ・ソ!』

『なんだよ~嘘かよ~!』

『騙された?』

『うん。』




・・・もうこうなったら? お酒の勢いも借りて彼女と話そうと思ったんだ。

あんまり飲めないお酒をグイグイ飲んでいたら?

急に気分も悪くなったりしたけど? 彼女の笑顔がたくさん見れた気がする。

職場だとなかなか? 彼女もこんな顔しないし!

“リラックスしてる感じがまた僕は彼女を好きになってしまうやろう~”

でも? こういういい雰囲気になっても僕はまだ彼女にスキって言えないな。

だったら? 言葉じゃなく態度で彼女にスキと伝えよう。

僕は彼女とお酒を飲んだ帰り、歩いてトボトボ。

月を見ながら不意に僕は彼女にキスをした。

なんかこれが良かったのか? 僕と彼女はより距離が近づいたみたい。

“いい雰囲気”ってこういう事なのだろうな。



この日から僕と彼女は付き合う事になったんだ。

やっぱり“不意うちのキス”が良かったのかな?

今では職場の人達にバレないように二人で協力してコソコソ

付き合っているよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

好きな人にスキだと言葉以外で伝えれる方法ってないもんかな? 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ