こんなにも色彩表現が豊かで、満ち足りた静を描いた作品を、私はカクヨム上で他に出会ったことがありません。
光の温かさや柔らかさ、陰り方、移ろい、そのすべてを余すことなく伝えようとする圧巻の表現力は、情景を実に解像度高く映し出します。
そうかと思えば、息を飲む暇すら与えさせないようなハラハラとするようなスピード感溢れる戦闘シーンが入るなど、圧倒的な動のアクションもまた見事です。
こちらは闇に覆われた場で行われているというのも、上記の光景との対比となっていて、実に上手いと唸らされます。
気付けば、完全に引き込まれ……骨太な作品であるにもかかわらず、がっつりと一気読みさせられてしまいました。
とにかく深く物語に浸り、没入感を得たいという方、是非とも本作をお読みください。
そして、その巧みな情景の魔術に驚いてください。