妹に恋した私は許されますか?

白猫 お休み中

第1話

私はいつも通りの時間に起きて、朝食を作る。そしていつも通り妹を起こしに行く。

ドアを開けて、世界で1番可愛い妹のベッドに向かい、幸せそうに寝ているその顔に笑みを浮かべながら優しく声をかける


「花織⋯朝だよ。起きて⋯」


私が声を掛けてみると、花織はゆっくりと目を開いて、私を見る。


「おはよ⋯お姉ちゃん⋯。」


「おはよう。もう朝ごはん出来てるから顔洗ってきてね。」


そう言って部屋を出ようとすると、花織に腕を掴まれる。


「お姉ちゃん、おはようのちゅー、しないの?」


そんな言葉を、からかうように言う花織


「しないよ?そんな馬鹿なこと言ってないで早く顔洗ってきて」


「残念⋯」


そう言って花織は部屋を出た。1人残された花織の部屋で私は手で顔を覆う


「おはようのちゅー⋯いやいや、私は花織のお姉ちゃんだし⋯。」


何故か少しドキッとしてしまった。

そっと唇に触れる。キスってどんな感じなんだろう。キスなんてしたことないけど、してみたいと思うことはある。でもするとしたら⋯絶対花織がいい。どうしてか分からないけど。


「お姉ちゃん!早く食べよー!」


リビングから声がしたから急いでリビングに戻る。

そこには既に椅子に座っている花織がいた。

私も直ぐに椅子に座る。

「遅くなってごめんね。」


「大丈夫だよ!食べよ!」


「「いただきます」」


2人で向かい合って朝食を食べる。花織はよく食べるからいつも多めに作っている。


「お姉ちゃん!今日も美味しいよ!」


「ありがとう。いつもいっぱい食べてくれるから私も嬉しいよ。」


私がそう笑みを浮かべながら答えると花織は目を逸らして黙々と食べ進めていった。


数分後に食べ終わって、ふと花織の唇を見る。

柔らかそうだなーっとか思っていると、


「そんなに私の口みてどうしたの?もしかしてご飯粒でもついてる?」


花織はそう言いながら手で口元を拭いている。

そんな花織をみて少し笑いながら


「違うよ。花織の唇柔らかそうだなって思っただけ。何もついてないよ」


「やっぱりちゅー⋯してみる?」


にやにやしながら言う花織にドキッとしてしまって、私はこのドキドキを隠すように花織から視線を逸らす


「しないって。私達家族でしょ?家族でキスなんて変だよ」


「そう?最近じゃそういう人も多いらしいよ?それにお姉ちゃん、気づいてるかわかんないけどちょっと顔赤くなってるよ?ほら⋯してみよ?」


そう言って花織は私の側まで近づいてくる。ゆっくりと私の頬に触れて、どんどん顔が近づいて⋯




「ちゅー⋯しちゃったね」




ほんの一瞬だったけど、妹と⋯キスしてしまった。


「ファーストキス、お姉ちゃんにあげちゃったし、貰っちゃった。どうだった?」


そう笑う彼女を見ることが出来なくて、私は自分の部屋に逃げる。


心臓がうるさいくらいになっていて、顔が熱くなっている事が分かる。


「花織の唇⋯柔らかかったな。」


唇にそっと触れる。ここに、花織の唇が触れる感触を思い出して、恥ずかしさで悶えてしまう。


多分このドキドキは、そういうことなんだろう。

姉が妹に持ってはいけないこの感情は、恋。

家族としての好きじゃなく、恋愛感情の方の好き。


そして、妹に恋した私自身が嫌になる。

だってこれは、してはいけない恋だから。


神様は、妹に恋した私を許してくれるのかな

世界は、こんな私を気持ち悪いとか思わないかな

花織は、私を嫌いになるかな


そんな恐怖が私を襲う。

でも、私は花織を愛すって決めたから。付き合えるなら付き合いたいけど、私はこの感情を隠して生きていく事になるだろう。


好きだよ、愛してる。

この言葉が言えますように。そう願って私は赤面した顔を直してリビングに戻って行った


+.・ꊛᱸ❄︎ꊛᱸ❄︎ ꊛᱸ.・ꊛᱸ❄︎ꊛᱸ❄︎ ꊛ.・ꊛᱸ❄︎ꊛᱸ❄︎ ꊛᱸ.+・


メリークリスマスです!

休止中の白猫です。少しの間戻ってきました!この作品は続くか分かりません!

ちなみに家族でキスしてる人が増えてるってのは花織がついた嘘です。


この1話目が5♡くらい着けば更新していきます!

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