第5話 世界を変える出会い
《 ビ――――――ビ――――――ビ―――――― 》
「こ、これは……?」
10時間前に聞いた警報音を耳にし、ゴーレムに追われたことを想起する。
「うるさいのう」
平然としている学院長に聞いた。
「な、なんですか、この音は? 何かあったんですか?」
「緊急信号のようじゃな」
机にある線が繋がっていない黒電話の受話器を耳に当てた。
「どうしたのじゃ、何があったのじゃ?」
しばらくして学院長の表情がわずかに険しく変わる。
「ほう、そんなことが……わかった、切るぞ」
「あの……学院長、なんの電話だったんですか? この警報音に関係あるんですよね?」
「うむっ、どうということはない。 ただ、東京に向かっている飛行機が『運転不能』になり、暴走し、このままでは確実に【街に落ちる】……という話しじゃ」
「たッ、大変すぎじゃないですかッ!」
「そのようじゃな」
俺とは反対に、学院長は落ちつきに満ちていた。
「助けましょうよっ!」
「どうやってじゃ? わらわはこの塔から出られぬぞ」
「じゃあ、ここにいる学院の生徒みんなに知らせて」
「無駄じゃ」
学院長はソファーにドスっと座り、腕と脚を組んだ。
「行ったところで間に合わぬ。 現場はここから40キロも先じゃぞ。 そのうえ墜落まであと30分。 それまでにその場に行ける者は、この学院には一人しかおらぬ。 そやつもいま この学院にはおらぬようじゃ。 魔力を探って探したがのう。 残念じゃがバッドエンドじゃ。 ゲームオーバーじゃ」
あきらめの言葉を口にした学院長に、自身の思いをぶつける。
「なら、俺がハッピーエンドにしてみせます!」
「ほう。お主、魔法が使えるのか?」
「はい! 俺の魔法なら、絶対に間に合います!」
リリスさんは両手を合わせて喜んだ。
「すごーいっ、お兄ちゃん! 魔法はこの塔でしか 才能を開花できないのに、もうつかえるなんて、すっごーいっ」
「いや、方法はある。生まれつきか、邪道で危険な方法じゃがな。じゃが、こやつの場合それとも違うようじゃ……興味深い」
まじまじと俺を見回した。
「じゃあ、行ってきます」
「お主、場所は知っておるのか?」
「あっ!」
「バカめが」
「場所を教えてください!」
つめ寄る俺をじっと見つめて。
「わらわにはたまに、人の【死相】が見えることがあるのじゃが……それがお主から見える」
「死相? 死の予告みたいなものですか?」
「そうじゃ。 行けば死ぬぞ、お主」
「そうですか。それで場所は?」
「なぜ行く? 助けたところで お主になんの利益もないじゃろ。夢を叶えるまえに死んでもよいのか?」
「しんじゃうよー」
学院長とリリスさんは俺を止めようとしたが、聞く気はまったくない。
「俺は救いたいだけです。 利益とかどうでもいいです。それに、死にませんよ、俺は。 夢を叶えるまで絶対に」
「では、殺してやろう」
「えっ?」
学院長が人差し指を向けてきた瞬間、後ろから風が吹くのを感じた。
振り返ると学院長室の壁に、俺がちょうど通れるくらいの『丸い穴』が ぽっかりと開いていた。
「あっちじゃ」
「ありがとうございます、学院長! 行ってきます!」
「うむっ。しっかり死んでこい」
「はい、死ぬ気でいきます! これくらい救えなくて、魔女になんてなれませんよ」
穴に向かい下を見ると、塔の頂上、高度一万メートルの高さがあった。
(こんなところまで、登っていたのか……?)
「どうしたのじゃ? 飛行機はここからまっすぐ40キロほど先じゃぞ。これくらい飛べんようでは、墜落する飛行機など救うことはできんぞ」
「飛びます!」
一万メートル下の地面に向かってダイブした。
「わおっ! じさつ?」
「違うな、リリス」
落下しながら全身に魔力を流動させる。
「 堕 翼(ダークネスウイング)! 」
発動と同時に、黒い翼を背中に生やし、降下する飛行機へと飛んだ。
◆◆
飛び去った黒羊 祭を眺めて学院長メフィスは妖しく微笑む。
「クククっ、これで確信したぞ。やはりあやつは、『あの女の息子』じゃ」
「あの女? だれ?」
リリスからの問いかけにニヤリと。
「苗字も同じ、魔力の質もそっくり。 極めつけはあの魔法じゃ。 【黒羊 夕闇(くろひつじ ゆうやみ)】。 世界一有名な魔女じゃ。 なにせ、『世界を一度 滅した』大犯罪者じゃからな……クっクっク」
「わぁーお! じゃああの子、悪のサラブレッドだぁ」
「たしかにあの女の息子なら、男でも魔力を持っていても不思議ではないのう。 あやつは魔女として異質すぎたからのう」
メフィスは米粒ほどの大きさになってしまった祭を見つめて口元を笑みで歪ませる。
「こんな大事件の日に、たまたま あやつが日時を間違えてここに来たのは、運命か……それとも誰かの手によるものか……フフフっ。 ひさしぶりに楽しめそうじゃな、あの人間。 これから色々と面白くなりそうじゃ」
「あの子かわいそー。 メフィスに気に入られちゃって」
「何を言っておる? かわいそうで済ます気はないぞ……クククっ」
「ゴクアクぅー。 でもそんなメフィスが好きー♡」
ぴょんと背中に抱きついた。
「まずはこの状況をどうするか、見せてもらうぞ、黒羊 祭」
メフィスが手を上げた方向の空間が歪み、そこから『水晶玉』が出現して、手のひらにポトンと落ちた。
青く透き通った水晶玉には、黒い翼を羽ばたかせる黒羊 祭の姿が映し出されていた。
◆◆
黒翼を羽ばたかせ黒羊 祭は、40キロ先の墜落する飛行機まで辿り着いた。
エンジン部分から黒い煙を立ち上げて、高度700メートルほどの高さから、滑り落ちるように下降していた。
このままでは街に落ちることは必然。
その光景に祭は息を飲んだ。
(お、大きい……! 俺は これを救う事ができるのだろうか?)
ふぅーと息を吐き、弱気な心を振り払う。
(落ち着け。 まずは冷静に状況確認だ。 この飛行機は、あと15分ほどで墜落。 飛行機の乗客は約200名ほど。 飛行機を支えるにしても今の俺の力じゃ恐らく無理。 うまく減速させる事くらいしかできないだろう。 誰もいない場所に降ろさないと)
飛行機の先にある街の上空に先回りし、キョロキョロと降ろせそうな場所を探した。
(ない! ない! ない! くそォ、どうすれば!)
焦燥する祭の瞳に――
「――ッ !」
希望の十字架が映った。
(あそこなら、降ろせるかもしれない!)
◆◆
徐々に降下する飛行機のコクピット内にいる機長は、拳で壁を強く叩く。
「クソがッ! 言うコト聞きやがらねェ! このままじゃ15分も持たずに墜落しちまうぞ!」
機長 真崎 大輔(68)は、コントロールの効かない機体に悪態をついた。
彼は機長歴35年の大ベテランで、昨日 誕生日を迎え、愛する妻と愛を誓いあった。
そんな次の日に、この大惨事である。
彼は、運命と何もできない自分を呪った。
「なんでぇ、こんなことになっちまったんだ……クソがッ! すまねぇーみんなぁ……。こんなくだらねぇ最後を迎えさせちまって……本当にすまねぇ……」
白髪白髭サンタにも似た風貌の機長は、コクピットの椅子でうなだれて、乗客すべてに懺悔した。
コン コン コン
「――っ!」
顔を伏せる機長の耳に、コクピットの窓が、外から叩かれる音が入り込んだ。
(窓の外から音? 幻聴か? クソったれェ、こんなときに……)
その音を機長は、精神錯乱状態による幻聴だと判断したらしい。
(それとも、こんな情けないヘマをしたワシを、地獄へと案内する『死神』からのお誘いかねぇ……)
懺悔で伏せた顔を、誰もいないはずの窓の外へと向けると――
「 ぎゃあああああッ! 窓の外に、【黒い翼の死神】ッ! ホントにいたァァッ!」
そこには、黒い翼を生やした異形の者が 窓の外に張りついていた。
「し、死神ッ! 違います、俺は魔女です!」
「へっ? ま、魔女?」
機長に死神と間違われた人物は、男で魔女を目指す夢を持った『黒羊 祭』であった。
機長の顔が希望に満ちる。
「ほ、本当に魔女さんなのかい? あははっ、おいおいおい、ホントに魔女さんだよ、助けに来てくれたよ、あははっ」
希望を抱く機長に、祭は真顔で告げる。
「いえ、違います。 まだ見習いで、正式な魔女じゃないんです」
「え? あっ、そうなのかい? じゃあ、東京魔女学院の生徒さんなのかい?」
「はい。……あっ、それも違います。……まだ、正式に入学したわけじゃないですから……そうですね、いまのところは『魔女志望者』ということでお願いします」
「…………」
機長の顔が また絶望に満ちる。
「と、とにかくあんたは、この絶望的な状況をどうにかできるのかい?」
「できません」
「はぁ?」
「できるのはこの機を支え、この先10キロにある【超巨大交差点】に降ろす補助をすることくらいです」
「ばッ、馬鹿なァ、交差点だとッ!」
「はい! あそこなら、飛行機を降ろす幅は十分にあります」
「む、無茶苦茶だァ! 万が一できたとしても、交差点には人がたくさんおるぞッ!」
「ここにも人がたくさん乗っています!」
祭の言葉に、機長の心が揺れ動かされた。
(正しいかもしれん。 このままじゃ街に落ちるのは必然。なら、このまま彼女に この機を支えてもらい、交差点に降ろして乗客を助けるのが 正しい選択なのかもしれん。 だが失敗すれば、乗客と交差点の人間、その両方が死ぬことになる。 ワシにそんな罪を背負うことができるのだろうか?)
機長は選択を迫られた。
【降ろすか】 【降ろさないか】の選択を。
【被害の選択】 を。 【命の選択】を。
たとえ選択しなくても、街のどこかに落ちる この絶望的状況で【交差点に降ろす】選択をして犠牲が出ても、罪に問われる可能性は高くないのかもしれない。 けれど、裁かれずとも、自分の選択によって犠牲が出れば、それは罪なのだ。 自分自身への心の罪が残る。
(クソッ! 失敗してもしワシが生き残る……そんな状況になれば、ワシは死ぬより辛い贖罪を一生抱えることになる。 そんな辛い責め苦にワシは耐えられるのか? なら、いっそ……)
機長の頭に弱い考えがよぎった。
それはどんな屈強な者でも持つ精神的弱さだ。 鍛えるのは難しい。
(もう、答えは一つしかないのに……ワシは……)
機長の心の迷いに気づき、祭は力強い言葉をかける。
「大丈夫です、機長さん! 下から支えてゆっくり降ろしますから、交差点のみんなも避難できます。 絶対に成功させてみせますから、俺を信じてください!」
祭の想いのこもった言葉により、機長の心に勇気が満ちる。
「わかった、そこに降ろそう。 頼む、下から支えてバランスをとってくれ。 あとはワシがなんとかする」
「はい!」
「約束する。 この機の機長としてのプライドと、君の決意に賭けて、全力を尽くすことを!」
機長の心の迷いが消えた。
いま彼の心は晴れやかであった。
(見た目は、その黒い翼のせいで死神にも見えたが、なんてことはない。 実際はその逆……)
表情を緩ませて機長は問いかける。
「なぁーあんた、名前はなんて言うんだい?」
「えっ? 黒羊 祭ですが」
「そうかい、祭ちゃん。 ワシは真崎 大輔だ。あんたはワシの天使だよ」
「天使? 違います。 俺はただの魔女志望者ですから」
祭が笑顔で言うと、背中の翼を羽ばたかせてコックピットの窓から船底へと飛んだ。
両手で船底を支えると、全身全霊で力を込めて――
「えいやああああああああああああああああああッ!」
魔力を持つ者は、持たない者より遥かに強い力を持つ。体に流れる魔力が人の筋力を強化し、人智を超えた力をもたらすからだ。
だが所詮は、一人の人間の力にすぎない。奇跡を起こせるわけではない。
全身全霊で力を込めたが、重量の半分を支えるのが限界であった。
「はあ、はあ、はあ………こん――ッちくしょ~~~~~~~~~~~~~ッ!」
さらに力を込めたが、全身に強烈な疲労感が襲うだけで、機体を完全にコントロールすることができない。
「はぁ、はぁ、はぁ……」(無理なのか? 無駄なのか? 無知だったのか? こんな巨体を支えるのは、最初から俺には不可能だったのか? すべてを救うなんて、俺にはできないのか?)
一瞬、あきらめの気持ちが脳裏をよぎった時――
『きゃあああああああッ、助けてェェ――ッ!』
『いやあああッ、死にたくないよォ――ッ!』
『うえーん、ママ!』
『こんなところでェ、嫌だあああ―――ッ!』
機内から乗客の悲鳴が、祭の鼓膜をつんざく。
「くっ、くそがあああああああああああああああああッ!」
限界を越えてさらに力を込めるが、全身から筋肉が軋む音が聞こえるだけで、結果は同じに終わる。
(全員を助けるって決めたんだ! 犠牲が出ることになっても、交差点に降ろすって決めたんだ! この選択によってこれから出るかもしれない犠牲のためにも、俺は自分自身を信じて、全力を尽くすだけだァ――――ッ!)
祭は救えると信じた。
自分なら絶対に救えると信じた。
何事も決めたら前向き、祭はできるだけそう生きてきた。
人はできないとイメージしながら何かをするより、できるとイメージをして何かをするほうが格段と成功率は跳ね上がる。
脳というものは、イメージした結果により近づけようと働くからだ。祭はそれを無意識に理解していた。
(成功するイメージをしろ! 救ったあとのイメージをしろ! 俺ならできるとイメージしろ! 全魔力を全神経に集中させ、新たなる魔法の想像と創造を……! 俺がこの窮地を救う方法はただ1つ。 それは、新たなる魔法を生み出すことのみだァァッ!)
通常、1つの魔法を身につけるためには、最低10日ほどかかる。
その魔法を覚えるための基礎訓練、応用訓練、イメージ訓練、実践訓練、これをクリアして初めて新たなる魔法を身につけることができる。
それを あと数分足らずで身につけるのは奇跡に等しい所業だ。
彼の天才的な才能を持ってしても、たとえ才能を開花できる学院で訓練したとしても、いま祭が必要としている魔法を生み出すには、最低1ヵ月ほどかかる。
もう奇跡に頼るしか他ない。
だが所詮、奇跡などドラマや漫画でしか起きない事象だ。現実には滅多に起きない事象だ。
だがそれを、祭は起こした。
強い意志と、才能と、対価と、犠牲によってそれを成したのだ。
【
この魔法は、祭の持つ唯一の魔法、堕翼(ダークネス・ウイング)の10倍近い翼を、機体そのものに生やす魔法だ。
そうすることによって船底から支えるより遥かにバランスをとることができる。
この魔法は自動でコントロールされ、このまま この先の巨大交差点に機体は着陸するだろう。
『 成功したのだ 』
まるで奇跡のような所業だが、奇跡でもなんでもない。
この奇跡的所業は、祭の犠牲によって成り立ったものだ。
祭は急激な魔法習得のための寿命低下と、肉体に宿す全魔力を消費した。
その結果、空中で体勢を崩し、黒い翼と共に地面に落下した。
上空700メートルからの死のダイブ。
魔力で肉体を強化していれば助かったはず。
全魔力を消費せず、わずかに残す方法もあったが、その方法をあえてとらなかった。
意図的に、落下して死ぬとわかっていて この魔法を想像し創造したのだ。
祭は魔法については本などを読んで、ある程度 知識を得ていたが、その深淵についてはほとんど無知であった。
だが、心のどこかでわかっていた。
【命を賭ければ救える】と。
魔法とは、心の力だ。精神の力だ。
心とは精神とは、命を燃やしつくす時にこそもっとも光輝くものなのだ。
それを祭は、このたくさんの命が尽きようとする上空で感じていた。
あらためて言おう。
これは奇跡でもなんでもない。
寿命という対価と、命を賭けてでも救うという祭の覚悟によって増幅した魔力により、この大魔法は成功に至ったのだ。
だが、奇跡に近い所業を起こした結末は――
【 死 】
皮肉なことに命を賭けなくては、この大魔法は発動の予兆さえしなかっただろう。
【命をかけて救う】――その覚悟が、その決意が、その想いが、この大魔法を完成させたのだ。
奇跡でもなんでもない。
ただのちっぽけな人間の『意思の力』だ。
祭は別に、命を犠牲にして人を救おうというような 大層な考えを持った人間ではない。
ただ、たとえ命を失う事になったとしても、この機のすべての人たちを救いたい――ただその一心だった。
『死にたくはない』でも『死なせたくない』
後者の想いが圧倒的に膨れ上がり、祭にこの行動をとらせた。
だが、いま落下し、死を迎えようとする祭は、自分がした行為が愚かだったと後悔しているのだろうか?
そう、彼は後悔していた。ただそのベクトルは違っていた。
後悔しているのは、自分の魔法を最後まで見届けられなかったことに対してだ。
難しい魔法だった。
成功したとは思うが100パーセントの確信もない。
だから死ぬ前に見届けたかった。
自分が起こした奇跡に近い所業を――。
だが、奇跡は起こる。起こるものなのだ。
奇跡が起きないのなら、そもそも奇跡という言葉は存在しない。だから起こる。
信じる者にくるのではない。運がいい者にくる。それが現実。
信じた者にも、信じなかった者にも平等にくる。
残酷な現実だが、果たしてそうなのだろうか?
祭は奇跡など信じない人間だ。けれど、時には奇跡を信じる人間だ。
そんな曖昧な彼に奇跡は起きるのだろうか?
――否。起きた。
信じたい。
この奇跡は彼が起こしたものだと。
【人の意思の力】が起こした【プレゼント】だと信じたい。
けれども、それは否定しようがない。
否定したところで、もう起きた奇跡なのだから。
彼は助かった。――いや、助けられた。
片手を誰かにつかまれ、空中で宙づりになった状態で。
もう片手には、コンビニの袋を持つ【白い翼を背中に生やした魔女】に助けられた。
10年前に気球から落ち、助けられた光景とまったく同じである。
「大丈夫か?」
祭を助けた『白い翼の魔女』は、黒い翼の祭に問いかけた。
「天使……」
そして祭は、10年前と同じ言葉をつぶやいた。
「残念だが違うな」
『学院で出会った黒髪の少女』はぶっきら棒に否定した。
「魔女……ですよね?」
祭が笑顔で言うと、黒髪の少女はクールに告げる。
「違う。 魔女見習い、魔法少女だ」
黒と白。 闇と光。 男と女。
二つの翼が交差するとき、この世界の運命は変わる―――
《ぐうううううううううううっ》
かもしれない。
夕焼けの空に、白い翼を生やした黒髪の少女の、空腹の音が鳴り響いた。
世界を滅ぼしたラスボスの子供でも、世界を救ってもいいですか? 佐藤ゆう @coco7
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