最終話:鏡の国からやって来た特別な女子高生。
メガネちゃんのメガネが映し出した手配画像を参考に一週間も経たないうちに
タレ込みや聞き込み、警察の懸命の操作によって犯人の居所が確認された。
だけど警察が賑やかしくパトカーのサイレンなんか鳴らして強盗犯のアジトに
乗り込んでいったら逃げてくださいって言ってるようなもの。
だから少人数で行動することになった。
その中には先輩の五十嵐さんもいた。
で、もちろん、そこに僕とメガネちゃんもいた。
警察官でもないメガネちゃんが捜査に参加できないことは分かっていた。
だからメガネちゃんは指輪を使って自分を小さくして僕の制服のポケットに忍び
込んだ。
僕を含めて数人の捜査員が静かに強盗犯のアジトに突入した。
油断してた犯人たちは、僕たちを見て慌てて窓から逃げようとした。
そしたらいきなりだった。
僕のピケットの中にいたメガネちゃんが飛び出すと空中で等身大になったかと思ったら、バク転しながら着地した。
そして他の捜査員よりも早く、犯人のいところに飛ぶと次々と回し蹴りであっと言う間に三人とも倒してしまった。
メガネちゃんが突然どこからともなく現れたもんだから、捜査員みんなびっくりしていた。
しかも女子高生が犯人を倒してしまったんだから、そりゃ驚くよね。
メガネちゃんが言ってたように彼女は人間界では通常の数倍ものパワーを発揮できるみたいだ。
まさにスーパーガール・・・それは見事な回し蹴りだった。
短いスカートから可愛いパンツが見えたけど・・・これって見え得?。
で、素人が犯人逮捕に参加したことは一問題にはなったけど、それでも犯人逮捕
に協力した功績によってメガネちゃんは警視総監から表彰された。
僕もメガネちゃんに何度もお礼を言って、焼肉を食べに連れて行ってあげた。
女の子は焼肉大好きだからね。
で、派出所の先輩の「五十嵐さん」に言われた。
「おまえの彼女やるな〜って・・・」
いつの間にかメガネちゃんは完全に僕の彼女にされていた。
このさい僕の彼女でいいや。
でも逆に僕はメガネちゃんから焼肉とは別に欲しいものがあるって言われた。
「なに?メガネちゃん・・・焼き肉だけじゃ足りないの?まだ欲しいものが
あるの?」
「うん・・・私のお願いごと聞いてくれる?」
「まあ、僕にしてあげられることなら・・」
「じゃ〜私の彼になって?ワタルちゃん」
「え?・・・彼?」
「私が彼女じゃいや?・・・こんな出戻りとじゃ付き合えない?」
「そんなことないよ・・・大丈夫だよ」
「って言うか五十嵐さんなんかもう勝手にメガネちゃんのこと僕の彼女にしちゃってるもん」
「だから僕、すでにメガネちゃんの彼氏みたいだよ」
「ほんと?・・・よかった・・・大好きだよワタルちゃん」
「うん、僕も・・・じゃ〜たった今から僕とメガネちゃんは恋人同士、それで
いいね?」
「いいよ〜、またふたりで事件解決してこうね・・・ね、ね、ね〜」
「それよりさ、このさいスカートやめてカーゴパンツとはジーンスにしたら?」
「なんで?」
「スカート短すぎるからパンツ丸見えだもん」
「僕だけならいいけどさ、この間なんか捜査員、全員見てるよ」
「無視、無視・・・そんなのいちいち気にしない」
「いや〜僕が他の男になんかメガネちゃんのパンツ見せたくないんだ」
「ふ〜ん・・・ってことでふたりで事件解決してこうね〜ワタルちゃん・・・」
「え〜パンツのことはスルー?」
まあそんなこんなで僕とメガネちゃんはその後も僕の出世のため悪人からこの世界を市民を守るため僕とメガネちゃんは事件を解決し行くことになるのです。
僕の家の庭にドームテントを張って寝てた子は、パラレルワールドとかってところに
ある鏡の国からやって来た特別な女子高生なんだ。
おっしまい。
メガネちゃんリミテッド。〜鏡の国からこんにちは〜 猫野 尻尾 @amanotenshi
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