自分は発達障害です。障害者雇用枠の求人を眺めながら、障害者への理解はさほど進んでいないらしいことにいまさらながら気付いてがっかりしていたとき、この作品に出会いました。
主人公と自分では障害の程度に差はあれど、自分の感情を上手く言葉にできない子供だった自分は、懐かしい気分になりました。
先生と主人公の関係は、ただの施設の職員と利用者ではなかったことが、主人公の慟哭から感じられます。
悲しいときは泣いてもいい。苦しいときは苦しいと言っていい。これは障害の無い方でも、わからないまま大人になってしまった方が多いと思います。自分も頭ではわかっているのにうまくできません……。
このことが、障害の有無は関係なく、現代を生きる人々全員の共通認識になればいいなと願います。
誰かにこのレビューが届いて、プリズムを通じて光が様々な色に分かれるように、様々な感情があなたの中で生まれたら、あなたも星座の1員になれるかもしれません。