公務員のリアル

@ICHIRYU-SHOKO

はじめに

 小生は底辺大学の商学部出身です。

 しかしながら、公務員試験に合格しました。

 どういう勉強をしてどういう半生をたどってきたのか、記しておくのも意義があると考えます。

 勉強方法とか、合格後の処遇や給与とか、仕事の内容とか、一般的な情報はネットで得られますが、実際の生情報を知るチャンスは意外と少ないと思います。

 公務員は、親方日の丸で仕事をしないイメージがあるかもしれませんが、一定数の不心得もの以外は真面目で勤勉で使命感があります。

 仕事内容をリアルに語りつつそのときどきの心情を赤裸々に誰かが綴ってかたちにしておくのも面白いかもしれません。

 まずは小生が公務員を目指した動機についてです。

 小生の大学時代の民間企業の就職活動は、大学4年の10月が解禁日とされていました。しかし、実際には8月に内定を決めるのが一般的で会社訪問は5月の連休明けに始めるものもいました。

 一部上場企業へ就職したいものは、こうして東京本社に早くに企業訪問をするのですが、底辺大学の場合、人脈もないので10月1日にお越しくださいと受付で事実上門前払いされるのがオチということになります。

 事実、同級生の友人は上京して勇んで10社以上の有名企業を5月に突撃したのですが、適当にあしらわれて撃沈したのでした。

 小生は、先輩から情報収集をしており、大手企業への就職はむずかしいことを察知していました。

 大学3年生で将来を考えたとき、門前払いされない就職先はどこかというと

   公務員

だということに、はたと気付いたのです。

 底辺大学生ではありましたが、真面目な学生でしたので、休まずに全ての講義に出席し、成績も上位でしたので、公務員試験さえ突破すれば何とかなるだろうと一縷の望みを抱いたのです。

 ちょうど一つ上の先輩が国税専門官試験に合格したこともあって、自分でもできるのではないかと考えたわけです。

 かくして公務員試験突破を目指して勉強することにしました。

 大学3年生冬の決断です。

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