ラッキーとアンラッキーの狭間で輝く物語

過去に経験した数百回の福引で一度だけ「そうめん詰め合わせ」が当たり、後はティッシュのみという人生を送ってきました。
それだけに「特等・温泉旅行」を勝ち取った主人公の幸運が眩しいです。そして、美しい女性との出会いに至る展開は更にラッキーそのもの。
有頂天になっても当然なのだけれど……

読み進める内、想像を超えるビターな展開が待っています。
そこに垣間見えるアンラッキーへどう向き合うか?
人生の分かれ目って意外とそんな所にあるのかもしれない、と思いました。それだけの感慨をくれる深い作品だと思います。