一般ゲーム配信者、ダンジョン配信者になる。〜いつもの探索が世間では衝撃的だったようで
くらげまる
第一章 ダンジョン配信のすゝめと救難信号
第1話 プロローグ
「人増えないなぁ…」
「天さんの配信部屋」にてゲーム配信をしていた天宮徹は嘆いていた。
本人に強い承認欲求があるというわけではないが、配信をする以上多くの人に見てもらいたいという気持ちは当然ある。
しかし、現実とは非情であり、うまくいかないものだ。
有名なゲームの裏ワザや、バトルで勝つコツなどを解説しても、より有名な配信者の一言のほうが信憑性も、話題性もある。
どんなに努力していても、人気も有名も劣っていてはバズることなど夢のまた夢なのだ。
「やっぱゲーム配信向いてないのかなぁ…」
:プレイは上手いと思うよ
:ゲーム配信っていろんな人やってるから分散しちゃうよね
:まあ知名度がめちゃくちゃ高いわけじゃないしな
徹自身、ゲーム自体は上手い方であると自負しているが、諸事情により大会などには出られないため、どうしても知名度を大きく稼ぐことができない。
何より配信の内容がかなりありきたりな物なので、人をあまり惹きつけられていないのかもしれない。
「なんかいいネタねーのかなぁ」
自分では頑張っているが、うまく伸びてくれないのだからこうしてついぼやいてしまう。
そんなことを話しているとき、とあるコメントに目がいった。
:天さんって確か本職探索者だったよね? ならダンジョン配信なんてやってみたらどう?
「あぁ、本職は確かに探索者だけどダンジョン配信なんて需要あるの?」
:え、まじで言ってる?
:今1番熱い内容だよ?w
:こういうの相変わらず天さん疎いよな
疎くて悪かったな。
ただ、ダンジョン配信か、ほんとにダンジョン配信に需要なんてあるのか?
ちょっと調べるか。
配信の裏で少し検索をしてみると、確かにダンジョン関連の動画や配信がかなりの数出てきた。
この世界にダンジョンが現れて約3年ほど立つが、未だにダンジョンには謎が多く、危険が溢れていると言われている。
それでも多くの人が探索者としてダンジョンに入るのは、圧倒的に稼げるからだ。
例えば、魔物から手に入れることができる魔石には、莫大なエネルギーが蓄えられている。
そのエネルギーを利用すれば、環境に一切影響を与えずに発電を行うこともできることが以前判明した。
さらに、鉱物資源などの埋蔵量が少ない国でも、魔物さえ狩れば、資源なんていくらでも湧いてくる。
他にもファンタジー由来の不思議アイテムなども多く存在するため、ロマンを求めてダンジョンに潜る人はかなりの数にのぼる。
なので多くの国で「探索者」が一つの職として定着しているのである。
「確かにダンジョン配信ならできそうではあるけど、それはそれでまた二番煎じにならない?」
:確かに
:でもダンジョンってまだできてあまり時間が経ってないから色んな人の目には触れるんじゃない?
:そもそもダンジョンって危険だから配信してる人の数がゲーム配信とかに比べてめちゃくちゃ少ないからな
:案外アリだと思う
想像よりも多くの視聴者が見てみたいという反応をしているな。
それなら一度やってみるのもアリかもしれない。
そもそも今のままではどうせ視聴者数も伸ばせず廃れるだけだ。
なら心機一転してダンジョン配信をしてみるのもありかもしれない。
「やるなら早いほうがいいよな」
:これはもしや…
:フラグ来たか?
:急な方向転換ktkr
「ダンジョン配信、やってみるか」
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
あとがき
人生で初めて小説なんて書いてみたけど難しいねこれ
設定とかは今後かさ増しとかされていくと思うので乞うご期待ということで
ガバガバ設定とか結構あると思いますが、ほぼ趣味と厨二病の発散のために書いてるんでそこら辺は大目に見てください、できるだけ面白くなるように努力はしてるんです…
よければ今後も読んでくださいまし
次の更新予定
一般ゲーム配信者、ダンジョン配信者になる。〜いつもの探索が世間では衝撃的だったようで くらげまる @kuragemal
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。一般ゲーム配信者、ダンジョン配信者になる。〜いつもの探索が世間では衝撃的だったようでの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます