父、お見通し。

第1話 悟りの父 借金、バレてました！！

サトリ。

……なんでしょうね。

うん。

まあ。

父に借金あること、白状することになりました。

いや、もう。さすが父親。

夏頃から私の様子がおかしい、稼いでいるはずなのに金がないとか変だと勘づいておったそうです。

で、これ借りてるな！　とピンと来たらしいです。

洗いざらい話しましたよ……。

ほとんどを。

借りている金額から購入したものやクレジットの沼や妹にお金を借りたことまで。

……ぜんぶ！　……ぜんぶ！

尋問を受けてぷしゅうぅ〜、と萎んでいる私に父は、

「どうだ、スッキリしたべ」

とな。

いや、しないわ、なんか、購入したものの金額がバカデカくて全部はしゃべってないので、とにかく。

……父はなんでもお見通し。

この際仕方あるまい、と夜勤もお薬をうまく飲みながら入っており、これだけ稼いでおるのじゃ、どうだろう、と給与明細を公開したり。

もう、いろいろ話した次第です。

the 親子の対話。

それからケンカしてるからって母親と会話しないのはやめろ、家族なんだから話せ、と言われました。

でも、もとをただせば母親が。

あなたは私よりお金をもらってる、お金あるんでしょ？　と父の趣味の出費や家計が苦しい時にお金のことで詰め寄ってきたり無心のようなことをしてきたり。恨みがましく言ってくるのにストレスを感じたのです。

障害者の弟の障害年金を貯めて取っているはずなのに。

精神疾患を抱えながらも、統合失調症の再発に怯えながらも働いている私の不安や苦労は汲まないで、わかってもらえないのです。

あればあるだけ欲しいのがどうやら私と母の共通点のようです。

とりあえず。

バレました！　

バレてました！！