【短編賞創作フェス】しけんかん

武藤勇城

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しけんかん

試験にも色々あるが、小生は某国家公務員試

験の試験官である。勉学に励んだ学生時代。

管理職の教頭先生や、校長先生とも積極交流

。学校の授業勉学だけではなく、その他も自

主的に行うのが重要。水泳などは有酸素運動

に該当し、水中で全身の筋肉を無理せずに強

化できる。資格試験に体力は必要不可欠だ。

学校の体育の授業にも積極性をもって臨み、

実りのある学園生活をやり遂げた。かくて試

験官の職に就き、やる気に溢れ社会に出た。


にも関わらず、小生の体は急速に衰え、鍛錬

用の施設を利用し時間の許す限り体力強化に

いそしむ日々。環境が変わっただけでこうな

ると知った。まして老化により内蔵も衰え、

透析が必要になった体を顧みるに、確定的に

明らかなのは健康を楽観視してはいけないと

の教訓だ。体の異変を察し試験を休むのも許

容される。受験生をみすみす倒れさせては大

器を損なう可能性もあるし国家的損失だろう

。青少年諸君に告げる。万事体が資本だぞ!

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