転生者は眠れない

転生者は眠れない

こんにちは!私の名前は春野若葉!

今日は私が転生した世界を紹介します!

私が転生した世界はファンタジーな世界!

19世紀イギリスのような煌びやかな国があり、そこで転生者としてなかなかの好待遇を受けています!

でも、お仕事は大変!

国にある村々に挨拶周りに行ったり、前世の情報を聞かれたり、以前の転生者が残した遺物の使い方を聞かれたりとてんやわんやの大忙し!

ていうか転生者っていっぱいいるんだ!っていう部分が結構気になって聞いてみたら過去に何人もの転生者がこの世界を訪れては世界の発展に貢献してきたらしい。

驚いたけど、確かに19世紀の世界に電気のシャンデリアやTシャツがあるのは不思議よね。

そうそう、服装といえばこの世界、労働者はTシャツにジーパンで働いているの!

私もその方が楽だからって専用の『転生者』と書かれたTシャツを着ている。

公用語が日本語なのも不思議なのだけれど、これも転生者が伝えたものらしい。

そのためかこの世界の人々の識字率はとても高い。

『転生者』のTシャツもなかなか意味のあるものとなっている。

これを着ているだけど多くの人から声をかけられるの!

それでまた時間が無くなっちゃう。

正直あんまり眠れていない。

でも頑張らなきゃね!

今後の転生事情にも関わってくるし。

そういえば過去の転生者さんたちの記録は本に残っているんだとか。

その本をもとにした宗教なんてものもあるの!

ナンバー教とかいう名前なんだって。

この宗教を作った人達は今も崇められているらしい。

私も功績を遺したら石像とか建つのかな?

ちょっと楽しみかも!

転生者の功績といえば料理なんかも残ってたりする。

国一番の料理店は日本料理のお店!

定番の味噌汁とごはん、煮魚に定食を食べた時は涙があふれた。

懐かしい前世の味を今世でも楽しめるというのは非常にありがたかった!

まぁ手間がかかっている分、ちょっとお高いのだけれどね?

お米の生産やお味噌の作り方なんかも昔の転生者の残した功績の一つ。

この国から色々な国に輸出しているらしい。

お買い物をする商会も教会の息のかかった組織なんだとか。

なんでも15番目に転生してきた人が作った商会なんだって!

転生者割引なんてものもあるから大いにお世話になっております!

娯楽品や食べ物だけじゃなく服や家なんかも言っているそうで、衣食住すべてを支配されていく感じ。

この国はなんというか、本当に日本人でよかったな~って思える国だ。

私はこの世界で誰かのために出来ることを探そうと思います。

この手記を読んでいるあなたへ。

あなたもこんな世界に住んでみませんか?

まだまだ知らないことやわからないことも多いけど、私はこの世界に生まれてとても満足しています!

あなたも自分のやりたいことを見つけて、頑張ってみませんか?

以上!春野若葉がお送りしました!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

転生者は眠れない @fuu349ari

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画