せつなすぎる初恋から始まった物語。この想いはきっと、まだ終わらない。

異世界を舞台にしたBL作品です。

物語の始まりは、主人公である公爵令息シルフィースが七歳の時にさかのぼります。
この時、政略により王太子の婚約者だったシルフィースは、正妃教育のために、王城に通っていました。

そこで出会ったのが、王太子の異母兄であるレイヴィス第一王子。
優しく聡明なレイヴィスに淡い想いを抱いたシルフィースでしたが、レイヴィスはその後、王城での火災により帰らぬ人となってしまいました。

時は流れ。幼く、純粋で可愛かったシルフィースは、十八歳。
聡明で美しい、りんとした青年となって、物語は再び動き始めます。

シルフィースの淡い初恋。筆頭公爵家を率いる、美しくも切れ者の兄から弟シルフィースへの愛情。浅慮な王太子の行動。

見所はたくさんあるのですが、そんな舞台を支えているのが、作者様の描く緻密な物語世界です。

王城での夜会に公爵家の馬車が到着した場面の、流れるように描かれるシーンの華やかさ。
一癖ありげな登場人物と各国事情には興味津々！

練り上げられた舞台で、これからシルフィースが見つける愛に期待が高まります。
ぜひ、幸せになってほしい……！　とドキドキしながら、物語を追っています。