第4話 わかりあいたい欲求
銀行での一コマを書いて読書をしていたら、わたしがここまで物事にこだわるのはわかり合いたいからだと痛感した。
どうやっても分かり合えないながらも本来ならどこかしらで落ち合いたい。
一方的な途絶でなく、理解した上での拒否というのもあるだろう。
このところ出会う人みな「途絶」し続けている。自分の世界に閉じこもって出てこない。コミュニケーションの拒否を感じる。コミュニケーションを取ろうとすると一気に距離を狭めてきて恐怖を感じる。
「こんなんじゃないのかな?」ではなく「こうなので! はい、おしまい!」という線引きを強く感じる。こちらからここは合ってます。でも、そっちは違います。そういう「正確さ、明確さ」をよく感じる。
主義主張と明確であることと正確であることがごったになっている。
たぶんそれは怖れに結びついているんだろうなぁと思う。
今のご時世、基準がなく、ロールモデルもいないし、ない。なにか「絶対」を持っていないと崩れる。この「崩れ」が実は人生に必要だったりするのだが、それをしたくないと思う。わたしを含めて。それはトラブルの発端になったり、よくないことへの発展の懸念はあっても「いい経験」にならないのだ。
今回の銀行でのことも「まあ、今後、こういうことは増えていくし気をつけよう」くらいで落とし所はいいんだろうなぁ。
そして読書をしていてわかったのが、わたしはどこにも帰属していない(家族親族会社含めあらゆるところに)帰属しなくてもやっていける「個」であるがゆえの「見え方」があるのだ……とわかった。
ポンコツ更年期の日々 @asakuranao
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