第2話 きみとの出会い
……空港跡地だった。
幼い頃、探検で近所を歩いてた時に見つけ
よく秘密基地として遊んでたなぁ……、
そんな懐かしい思い出に浸りたく、
私は久しぶりに空港跡地の中に入った。
「昔より、少し木々が増えたなぁ…」
久しぶりに入ったら幼かった時とは違った視点で見れて私は、非現実的感情でいっぱいになった。
そんな時、見たことない白髪ロングの少女が大の字になって寝ていた。
私は目を見開きながら、ちょっとした興味で少女に近づいた。そしたら、少女はカッと目を開き、透き通った水色の瞳で私をじっと見た。
「貴方、名前は?」
「え?」
「名前よ、名前!」
「橋本瑠奈…、だけど。」
「瑠奈ね!ウチの名前はハルよろしくね!」
「よ、よろしく…」
この子、距離の詰め方すごいな…
初対面なのにグイグイくる。
「瑠奈、初対面で悪いんだけど。ウチのこと助けてほしい!!」
「え、助けるって言っても……」
「一日一回ここに遊びに来るだけだから!!」
ハルは「お願い!」と手を合わせて私を見てくる。
ん〜、困ってそうだし。一日一回ここに来るだけなら気分転換にもなるしいっか。
「いいよ」
「ほんと!?やったー!!」
ハルは両手を上げさっきまで寝てたと思えないくらい走り回って喜んでいる。
私はそんな姿を見てつい、笑ってしまう。
「ハルは面白いね」
「そう?なら良かった!」
ハルはニカッと笑い「瑠奈の話聞かせて!!」とグイグイ詰めてきた。さすがの私も「距離詰めすぎないなら話すよ」と言うと
ハルはすぐに元に戻った。
なんか、ハル見てるとなぜか安心する。
今まで感じたことがないくらい……
私は心の奥がじんわり暖かくのを感じながら
ハルに私のことを話す。
「実は私さ……」
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