また、もう一度きみに逢えたなら
春風笑
第1話 夢と現実
「ウチ、──が友だちでよかった、」
「私もだよ…」
白髪ロングの少女と黒髪ショートの少女は額を合わせ、涙を流しながら笑っていた。そして、白髪ロングの少女は星が降るかのように消えていく…
「……ありがとう。」
黒髪ショートの少女は涙を流しながら白髪ロングの少女から貰った手紙を握りしめ、涙を流す。
★★★★★★
ピピピピ───
アラームが部屋中に鳴り響く中、うるさいからアラームを止める。
………、さっきのは夢か。
今日も学校行かなきゃ行けないのかぁ……嫌だな。
けど、お母さんに心配かけたくないし。行くか、
私は重い体を起こし、学校に行く支度をする。
今日もまだ寝てるのかな…、
挨拶ついでにお母さんの部屋に行こう。
お母さんの部屋の前に来て扉を少し開けると、お母さんはまだ寝ていた。
「……いってきます」
私はボソッとそう言い、まだ寝ているお母さんを起こさないようそっと扉を閉める。
…よし、そろそろ行くか。家の鍵を持って…と。扉を開け、カチャリと扉の鍵を閉める。
私の名前は橋本瑠奈、中学二年生で帰宅部。
そんな私が学校に行きたくないのには理由がある。
★★★★★★
──1週間前
授業が終わり、次の移動教室に行こうと思って、仲良い友だちの仁奈に声をかけた。
「仁奈〜!一緒に次の移動教室行こ?」
「あ…、ごめん。他の子と約束してて…」
「そっか!なら次一緒に行こ?」
「……ごめん、しばらく無理かな」
「?わかった」
珍しく断られ、なにか事情があるんだな。と思い、その日は1人で行動してた。
だけど、日が経つうちに仁奈は私を避けていった。
クラスメイトも私を無視して、他の子と話始める。
……私、何かしたかな。
嫌われるようなことしたかな、
そんなぐるぐるとした思考が渦巻いていく。
けど、それは自分の勘違いだと思い自分の思いを堪えて学校に通っていた時。仁奈を見つけた。
声をかけようと思って手を伸ばしたが、またなにか言われるかも知れない…と思い。その手を引いた、
なんか…、学校に行きたくないな。
そんなふうに思い始めて、自分の中でなにかが崩れて行くのを感じた。まるで、積み上げていたブロックが全て崩れて落ちていくような…
それでも、私は気付かないふりをして学校に通った
★★★★★★
そして、今日もまた学校に通っている。
だけど、心は剣で刺されてるかのように。
無視というなの精神的暴力が与えられる。
そして、今日も一人で帰っている時。
あるところが目に付いた。そこは……
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