第30話 思い込み…?
身支度をしに部屋に戻った20分後、先に宿のロビーで待っていた俺のところにアシリアが合流し、今は街を歩いている最中だ。
「アシリア、今まで食べてきた変わった料理ってあれも異世界から来たのかな?」
「どうしたんです?急に?」
俺はあの「ラーメン」や「寿司」というのは異世界から来たものだと思っている。
「いや、だってあの料理って前触れもなく突然現れたらしいじゃないか」
そうだ、俺は昨日眠れなくて宿に置いてあった料理に関する歴史本を読んでいたのだ。
「たしかにそうらしいですね…でもそういうことがあり得ないこともないと思うのでやっぱり思い込みなんじゃないですか?」
確かに…たまたまふっと案が浮かんで作ったら美味しかった、という説もあるのか。そう考えたらただの思い込みなのか。
俺達はその後も話しながら街の散策を続けていた。
「そういえば目的の晩ごはんを食べに行くっていうのすっかり忘れてたな、」
俺がそう言うとアシリアも忘れてたみたいで「そういえばそうだった!」みたいな顔をしていた。
「どこか美味しい店しらないか?せっかくならこの街の伝統料理というかこの街でしか食べられないものとかがいいな」
俺がそう言うとアシリアは少し悩んで閃いた!という顔をしながら口を開いた。
神断英雄譚 Kazu @kazu12041204
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。神断英雄譚の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます