もう一人の私とワタシ、貴方はどちらが好きなの?
神石水亞宮類
第1話 もう一人の私とワタシ、貴方はどちらが好きなの?
“もう一人の私とワタシ、貴方はどちらが好きなの?”
俺は最近付き合った彼女にそう言われる!
そもそも、“もう一人の彼女って? どっちがどっちなのか俺には分からない。”
もし? 彼女が入れ替わっていたのなら? 今の君はどっちなんだ?
それに彼女は本当の事を俺に言っているのか?
まるで二人居るように俺にああってたけど、、、?
元々、“一人の彼女ではないのか?”
でも? もし彼女が二人居たなら?
俺はどちらの彼女が好きなのだろう?
『“今日の私は、どっちだと思う?”』
『・・・ど、どっちって?』
『レンか? リンか?』
『そもそも俺が最初に出会ったのは、どっちだったの?』
『レンよ。』
『今の君は、、、?』
『リン。』
『“本当に二人は別人?”』
『ど、どうしてそんな事、聞くの?』
『だって! 見分けが全く分からないからさ!』
『レンは私より強い女性よ! どんな事があっても心が折れないの!』
『リンは、どうなの?』
『・・・ワ、ワタシは? とっても繊細なの! 人が怖いと思う時もあるわ!』
『リ、リン、ごめん、』
『・・・いいのよ! 勝則さんは本当に優しいのね。』
『俺はリンを大事に想っているよ。』
『それはレンに会った時にも言ってあげてね!』
『・・・あぁ、分かったよ。』
・・・もし? レンとリンが双子なら?
何かしら違いがあるんだと思うんだ!
顔にほくろがあるとか? 傷やアザがあるとか?
でも? 二人には違いが見当たらない!
見た目も同じに俺には見えるし! 声も身長も体型も好きな服も
癖も何もかも。
それなのに、二人は別人だと言うんだ!
何を見て、“二人の違いを見分ければいいんだ?”
俺はリンにその事を聞いたら? レンは心の強い女性だと答えた!
リン自身は繊細な女性だと!
そんなの性格の問題じゃないのか?
見た目の話なんだよな~! 本当に、どうしたら俺はいいんだろう。
『“今日の私は、どっちだと思う?”』
『・・・ご、ごめん、分からないや。』
『レンよ。』
『俺には二人を見分けられないよ。』
『リンは控えめな女の子よ。でも? 私は違う!』
『・・・ねえ、レン? 俺と最初にあったのはレンだとリンから聞いた!
その時の俺はレンから見て、どう思った?』
『“ステキな男性だと想ったわ!”』
『直ぐに恋に落ちた?』
『・・・そこまでは、でも? 私は勝則に恋するんじゃないかと想ったのよ!』
『・・・お、俺に?』
『そう。』
『“今度! リンも一緒に連れて来てくれないか? 二人同時に会いたいんだ!”』
『・・・そ、そうね、分かったわ、』
『良かった、これで二人同時に見たら! 二人を見分けられると思うよ。』
『えぇ、そうね、』
でも? 俺がレンにこう言ってから二人と会う事がなくなってしまった。
連絡が二人と取れないんだ!
“レンもリンも今頃、何をしてるんだろう?”
俺にとって二人は、“大切な女性だ!”
そんな二人を同時に失うなうなんて、俺は嫌だー!
何処に居るんだよ! レン、リン!
*
『“まさか? 私達を双子とでも思っているのかしら?”』
『そんな事、一言も言ってないのにねぇ~』
『もう彼はいいわ!』
『そうね!』
『“ワタシ達が、まさか? 二重人格なんて今更言えないし......。”』
『新しい彼を見つけましょう!』
『そうね、彼よりももっとステキな男性を見つけるのよ。』
『私達は二人で一人よ。』
『えぇ、分かってるわ。』
もう一人の私とワタシ、貴方はどちらが好きなの? 神石水亞宮類 @kamiisimizu-aguru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます