プラカノン卍ダブルファンタジー

中村卍天水

プラカノン卍ダブルファンタジー

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パラレル1 ラカノンの量子の恋 - 運河に消ゆ


第一章: 不可解な出会い


佐藤奈々子はバンコクの夜の街を歩いていた。空気は蒸し暑く、街灯の下でひときわ濃く影を落としていた。彼女はふと立ち止まり、目の前に現れた小さな公園の中に気になる場所があることに気づいた。ベンチの上に誰かが座っている。


その人物はナークだった。彼女が感じていた不安定なエネルギーがその人物から発せられていた。ナークと目が合うと、彼女は微笑んだ。


「あなたも、運命に導かれてきたのかしら?」


佐藤はその言葉に何かしらの確信を感じ取る。そして、二人は言葉を交わし始める。その後、ナークが提案した「こっくりさん」を試すことに決める。


第二章: こっくりさんの儀式


夜が深まる中、二人は空いているカフェの片隅で「こっくりさん」を始める。指が神社の紙に触れ、静寂の中で始まる儀式。最初は何も起こらなかったが、次第に紙に指が導かれて動き始める。


「こっくりさん、こっくりさん、おいでください。」


ナークは低く囁く。その瞬間、佐藤の手が勝手に動き、紙に文字が浮かび上がる。それは「彼女が選ぶ運命」の言葉だった。二人は息を呑んで、その文字を見つめた。


「選ぶ運命?」佐藤は疑問を抱きながらも、ナークに問いかけた。


ナークは答える。「それが運命。あなたと私が選んだもの。」


その後の会話の中で、佐藤は自分の過去や未来、そしてナークとの深い関係に気づき始める。


三章: 前世と現世のつながり


ナークとの会話が続く中、佐藤は自分の過去と向き合うことになった。ナークは自分が前世で彼女の夫であったことを告げる。それは信じられないほどの衝撃だったが、同時に心の奥で何かが引っかかるような感覚を覚える。


「あなたは私の夫だったの?」佐藤は驚きながらも、どこかでそれが真実であるような気がしてならなかった。


ナークは静かに頷いた。「そう。あなたと私は、運命で結ばれていた。しかし、今度はあなたが私の運命を選ぶ番だ。」


その後、ナークは佐藤に、過去の運命がどのように現世に影響を与えているのか、そしてどのように二人の関係が永遠に続くかを語り始める。


第四章: 量子力学と霊的存在


こっくりさんを通じての会話が続く中、佐藤はナークから量子力学の話を聞くようになる。ナークは量子力学が、霊的存在や前世とどのように関わるのかについて語り始める。


「量子力学では、物質とエネルギーが全く異なる次元で結びついていると言われている。そして、私たちの意識もまた、無限の可能性を持ったエネルギーの一部なのよ。」


ナークの話を聞きながら、佐藤は自分がどれだけ多くの次元と繋がっているのかを理解し始める。それは、こっくりさんとの儀式がただの遊びではなく、現実と非現実の境界を越えていることを意味していた。


「私たちがこの世界に存在しているのは、単なる偶然ではない。すべてがつながっていて、私たちの意識は無限の可能性の中で選択をしている。」ナークは続けた。


その言葉が佐藤の心に響く。彼女は自分の存在がどれだけ大きな意味を持つのかを理解し始め、ナークとの再会が単なる偶然ではなく、深い必然であったことを確信する。


第五章: 伝説の始まり


物語は続き、佐藤とナークの関係がさらに深まる。こっくりさんの儀式は日々行われ、二人はますます不思議な体験を重ねていく。やがて、佐藤は自分がナークと一緒にいることが運命であると感じ、共に運河の中で永遠に存在し続けることを選ぶ。


運命が交錯し、佐藤の不審な水死体が発見される。人々はその死を奇妙に思い、その後、佐藤とナークの伝説が語り継がれることとなる。


「私たちは、永遠に結びついている。」ナークは静かに言った。


そして、伝説が語られ、佐藤とナークの存在はこの世とあの世を越えて永遠に続くこととなった。


第六章: 時間の歪み


佐藤が選んだ運命の中で、時間は異常に歪んでいった。こっくりさんとの儀式を繰り返すうちに、彼女は次第に時間の流れに囚われなくなっていった。ある日、ナークが言った。


「あなたの中で時間と空間が一体化している。それが、私たちの選ぶべき道。」


佐藤はその言葉の意味を理解できないまま、ふと気づくと、周りの景色が変わっていることに気づく。見慣れたバンコクの街並みが突然、異次元のような風景に変わり、彼女は恐怖に駆られながらも、ナークの静かな声に導かれる。


「時間はあらゆる次元を通り抜けていくもの。過去、現在、未来。それらは一つに繋がっている。」ナークの言葉が佐藤の耳に響く。


その後、佐藤は自分が今、過去の記憶を辿っているのか、それとも未来の出来事を感じ取っているのかを疑うようになった。彼女の目の前には、見知らぬ人々が現れる。それは、ナークの前世での知り合いであったり、過去の彼女の知人たちであったり、未来の自分の姿であったりする。


第七章: 霊的な融合


時間の歪みが深まる中、佐藤は次第にナークとの霊的な融合を果たしていく。二人の意識が一つとなり、互いに深く結びついていく感覚が強くなる。彼女は自分の存在が、ナークと共に一つのエネルギーとして動いていることを感じ取った。


「私たちは二つの存在ではなく、一つになった。」ナークが語る言葉が、佐藤の心に深く響く。


その瞬間、佐藤は自分が過去と未来を超越した存在になったかのような感覚を覚える。彼女は完全にナークと一体化し、永遠に続く旅が始まった。


「これから、私たちの存在は二度と分かれることはない。」ナークは微笑んだ。


第八章: 伝説の誕生


やがて、佐藤の不審な死がバンコクの街を揺るがす事件となり、彼女の死は多くの人々に衝撃を与える。人々は彼女が消えた理由を解明できず、その死を様々に解釈し、語り継いでいく。


佐藤の水死体が運河で発見されると、それは単なる事故ではなく、何か大きな意味を持つ出来事であると感じられるようになる。その死をきっかけに、バンコクの人々の間で語られるようになったのは、「佐藤とナークの伝説」であった。


伝説では、佐藤とナークが共に運命を選び、永遠に結びつく運河の底で存在し続けていると語られるようになる。


「運河の中で二人は生きている。それは決して終わらない。」という言葉が、街中で囁かれ始める。


第九章: 新たな始まり


佐藤の死後、ナークは姿を消し、再び姿を現さない。しかし、彼女の存在は消えることなく、バンコクの街の中で、または運河の底で、深く息づいているという伝説が残り続ける。


「こっくりさんの儀式がもたらしたもの、それはただの遊びではなかった。私たちの意識は、時間と空間を超えて繋がっていた。」佐藤が残した言葉が、やがてバンコクの人々の心に響くこととなる。


その後、ナークと佐藤の伝説は新たな形で人々の中で語り継がれ、バンコクの夜の街では、未だにこっくりさんの儀式を試す者たちが後を絶たない。


そして、佐藤とナークの物語は、永遠に続くこととなった。


第十章: 再び、こっくりさん


佐藤とナークの伝説が広まる中で、バンコクの若者たちの間では、再びこっくりさんの儀式が行われるようになっていた。彼らは自分たちの運命を知りたい、未来を見たいという欲望から、この儀式を繰り返し行った。しかし、彼らが求めるのは単なる占いではない。それは、佐藤とナークのような深い繋がりを体験し、彼らのように運命を超越することを望んでいた。


その夜もまた、一人の若者が儀式を始める。小さな部屋にろうそくの灯りが揺れ、静かな空気が広がっていった。彼の目の前には、古びた紙と鉛筆が置かれている。彼はゆっくりとペンを取り、言葉をこっくりさんに捧げた。


「こっくりさん、現れてください。」


すると、ペンが動き出し、紙の上で不規則に跳ねながら、彼の問いに答え始めた。「あなたは…佐藤さんを知っていますか?」と彼が尋ねると、ペンはゆっくりと「はい」と書かれた。


その瞬間、部屋の空気が急に冷たくなり、かすかな音が聞こえ始める。若者は目を大きく見開き、次の言葉を口にする。「佐藤さんとナークのこと、教えてください。」


ペンは再び動き、次の文字が書き出される。「永遠のつながり。運命を共にした二人。」


その瞬間、部屋の中で不気味な声が響き渡り、暗闇が深くなる。若者はその声に耳を傾けるうちに、次第に意識がぼやけ、夢のような感覚に囚われる。彼はどこか遠くの場所に引き寄せられるように感じ、目を閉じると、そこには佐藤とナークの姿が浮かび上がっていた。


「私たちのようになりたいのか?」ナークの声が、若者の心に響く。


「あなたたちのように…」と彼は答え、目の前に現れた二人の存在に引き込まれていく。だが、すぐにその感覚は断たれ、意識がはっきりと戻る。


再びペンが動き、今度は「時と空間を超えるのは簡単ではない」とだけ書かれていた。その後、ろうそくの火が突然消え、部屋が静寂に包まれる。


若者は震えながらも、何かを感じ取ったようだった。それはただの儀式ではなく、実際に佐藤とナークの霊的な存在が彼に何かを伝えようとしているのだと確信する。


第十一章: さらなる深淵


若者が体験したことは、決して偶然ではなかった。佐藤とナークの物語は、次第にバンコクの街で信じられ、神話のように語り継がれていった。しかし、伝説の本質は、その深い意味を理解する者が限られていることを物語っていた。


ナークが言っていたように、運命を共にすることは簡単なことではない。時間と空間を超越するためには、強い意志と覚悟が必要だった。佐藤とナークのように結びつくためには、彼らのように完全な融合を果たさなければならないのだ。


そして、その後も何度か、こっくりさんの儀式が行われ、その度に新たな気づきが生まれていた。儀式を行った者たちは皆、佐藤とナークのような存在に触れることを渇望していた。しかし、その先にはどれほどの深淵が待ち受けているのか、誰も予測できなかった。


「あなたが望むなら、どこへでも行ける。しかし、その代償を理解しなければ、あなたは迷子になるだろう。」ナークの声は、儀式を行う者たちに警告のように響く。


第十二章: 霊的な輪廻


佐藤とナークの伝説は、ただの物語ではなく、霊的な輪廻の一環であることが明らかになりつつあった。二人の存在は、時間と空間を超えて繋がり、彼らの魂は永遠に流れ続けるものとなった。


物語は、最初にナークと佐藤が運命を選んだように、次第に他の者たちにも影響を与え始める。彼らの死後、残された者たちが再びこっくりさんの儀式を行うことで、新たな気づきと繋がりが生まれていく。


それは、過去、現在、未来を越えた場所で、霊的な存在が互いに交錯し合う場所だった。佐藤とナークはもはや一人の人間として存在することはなく、その意識は永遠に続く輪廻の中で、他の者たちとも繋がり続けることになる。


伝説は消えることなく、次の世代へと受け継がれ、こっくりさんの儀式は次第に深い霊的な意味を持つ儀式として、再び広がりを見せていくのであった。


(了)



パラレル2 ラカノンの量子の恋 - 運河に消ゆ


第一章 - 静謐なる狂気


深夜の研究室で、佐藤恭一は青白い光に照らされた自分の手を見つめていた。その手は、かつて愛撫した誰かの肌の感触を覚えているかのように、微かに震えていた。五十二年の歳月が刻んだ皺は、まるで量子の軌跡のように、複雑な模様を描いている。


「こっくりさん」。その言葉を口にするたび、佐藤は自分の人生の皮肉を感じずにはいられなかった。東京大学量子物理学研究室の重鎮である彼が、子供じみた占いの研究に没頭している。同僚たちの失笑など、もはや彼の心には届かない。


研究室の窓から見える夜空には、満月が不気味な光を放っていた。その光は、実験機器のディスプレイに映る波形のように、規則的で不自然な輝きを帯びていた。


「人間の意識は、私たちが想像する以上に深遠なものなのだ」


独り言のように呟きながら、佐藤は測定データを見つめた。画面には、通常ではありえない量子もつれの波形が表示されている。それは、まるで誰かの心音のように、規則的な律動を刻んでいた。


その時、研究室の古びたパソコンから、着信音が鳴った。


差出人は、チュラロンコン大学物理学部。タイトルには「プラカノン運河における異常量子場の観測データについて」とある。


佐藤は、画面に映る添付ファイルのアイコンを見つめた。その瞬間、彼の意識の深部で何かが共鳴するのを感じた。それは科学者としての直感を超えた、もっと原始的な、魂の震えのようなものだった。



第二章 - 運河の記憶


バンコクの喧噪は、プラカノン地区に近づくにつれて、不思議な静けさへと変容していった。舗装されていない路地を歩くたび、靴底が立てる音が、まるで過去からの呼び声のように響く。


佐藤が借りた古いアパートは、運河に面していた。部屋の窓からは、濁った水面が見える。その水面は、夕暮れ時になると、血に染まったように赤く染まるのだった。


「先生、本当にここで実験を?」

チュラロンコン大学から派遣された助手のソムチャイが、部屋に運び込まれた精密機器を不安そうに見つめながら言った。


「ああ。この場所でなければならない理由がある」


佐藤は、運河の方を見つめたまま答えた。その瞳には、懐かしさと恐れが入り混じった感情が宿っていた。


壁には最新の量子場測定器が並び、床には複雑な配線が這う。その光景は、古びた木造アパートの佇まいと、不思議な対比を成していた。

その日の夕方、隣家に住む老婆が訪ねてきた。

「日本からいらした先生...」老婆は、佐藤の目を見つめながら言った。「あなたは、呼ばれてここに来たのですね」


「呼ばれて?」


「ええ。メナークに」


その名前を聞いた瞬間、佐藤の心臓が激しく鼓動を打った。測定器のグラフが、突如として乱れる。


老婆は続けた。「彼女は、ずっと待っていました。同じ波長を持つ魂を...」



第三章 - 量子の共鳴


満月の夜。佐藤は、実験室と化した部屋で、一人こっくりさんの準備をしていた。


テーブルの上には、古い五バーツ硬貨が置かれている。その周りを、最新の測定機器が取り囲んでいた。


窓の外では、運河の水面が月明かりに照らされ、不気味な光を放っている。その光は、まるで生き物のように蠢いていた。


「こっくりさん、こっくりさん...」


佐藤の声が、静寂を破る。その瞬間、測定器が異常な数値を示し始めた。


量子もつれ指数が急上昇。


重力場に微細な歪み。


そして、時空の僅かな振動。


硬貨が、ゆっくりと動き始める。


「コン...ニチワ...」


文字が紡がれていく。佐藤の額から、冷や汗が流れた。


「ワタシノ...ナマエハ...ナーク」


その瞬間、佐藤の意識に激しい痛みが走った。まるで誰かの記憶が、彼の脳に直接流れ込んでくるかのように。


彼の目の前に、幻影のように景色が広がる。

18世紀末のプラカノン。


運河沿いの質素な家。


そこで暮らす美しい妻。


戦地への出立。


そして、果たせなかった帰還の約束。


「私は...お前を知っている」


佐藤の口から、自然とタイ語が流れ出た。それは彼の知らない言葉のはずだった。


硬貨が激しく動く。


「アナタヲ...ズット...マッテイマシタ」


部屋の温度が急激に下がり、窓ガラスが結露し始める。そこに、か細い指で何かが文字を書いているかのような跡が残る。



第四章 - 記憶の螺旋


それからの日々、佐藤の研究は加速度的に進んでいった。


毎晩の交信で得られるデータは、彼の理論を裏付けるものばかりだった。意識は確かに量子場として存在し、その場は時空を超えて影響を及ぼす。そして強い感情は、その場を歪ませ、現実世界に痕跡を残す。


しかし、科学的発見の興奮と共に、佐藤の中で別の変化も進行していた。


かつての記憶が、徐々に鮮明になっていく。

エカマイの市場で妻と買い物をした思い出。

運河沿いの家で過ごした穏やかな朝の光景。

妻の髪から漂うジャスミンの香り。


別れの朝、彼女の頬を伝った涙の温かさ。

それらの記憶は、まるで量子もつれのように、現在の意識と絡み合っていった。


「佐藤先生、少し休まれては?」


ソムチャイの声が、遠くから聞こえる。


確かに、佐藤の容貌は日に日に変わっていった。頬はこけ、目は潤みを失い、肌は蝋のように青白くなっていた。


しかし、彼の目には異様な輝きが宿っていた。それは、狂気と悟りの間をさまよう者特有の光だった。



第五章 - 運河の誘い


満月の夜が再び訪れた。


この日の量子場の強度は、計測器の振り切れるほどだった。プラカノン運河の水面は、まるで水銀のように光り、その下から何かが佐藤を招いているかのようだった。


研究室で、最後のこっくりさんが始まる。


「キョウ...アナタヲ...ムカエニ...キマシタ」

硬貨は、まるでバレリーナのように優雅に舞う。


佐藤は、もう恐れを感じなかった。むしろ、深い安堵を覚えていた。


「ナーク...私はすべてを思い出した」


彼は立ち上がり、測定器のスイッチを切った。もう、科学的証明は必要ない。すべては、意識の量子場の中に記録されているのだから。


研究ノートの最後のページに、彼はこう記した。


『量子物理学は、私たちに新しい視点を与えてくれた。しかし、それは真実のごく一部に過ぎない。意識という量子場は、愛という感情によって永遠に結びつけられる。そして時として、その結びつきは、物理的な死をも超えて存在し続ける。


メナークの伝説は、タイの人々が直感的に理解していた量子力学的真実なのだ。


私は、この真実の証明となる。そして同時に、二百年前の約束を果たすのだ。』



第六章 - 永遠の量子もつれ


その夜、プラカノン運河では奇妙な現象が観察された。


水面が渦を巻き、月光が異常な輝きを放ち、そして、二つの人影が静かに水中へと消えていったという。


翌朝、佐藤の研究室で発見されたのは、膨大なデータと研究ノートだけだった。


チュラロンコン大学の物理学部では、今でも佐藤のデータが研究されている。しかし、その全容を解明できた者はいない。


老婆は、近所の人々にこう語るという。


「愛は、最も強い量子もつれなのです。それは時間も、死さえも超えて、永遠に続く。メナークと日本の先生は、その真実を私たちに教えてくれたのです」


満月の夜、プラカノン運河を訪れる者は、今でも奇妙な現象を目撃するという。


水面に映る男女の影。


測定器が示す異常な数値。


そして、風に乗って聞こえてくる囁き声。


「アイシテイマス...ズット...アイシテイマス...」


その声は、日本語とタイ語が混ざり合い、まるで量子もつれのように、永遠に絡み合っているのだった。


運河は、今日も静かに流れ続けている。その水底では、二つの魂が永遠の愛の中で安らかに眠っている。そして、その愛は、量子場として、この世界に永遠に痕跡を残し続けるのだろう。


(了)

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