僕の青春のアルバムには上位存在しかいない。

転勤族の母親と二人で暮らす主人公･小川ランタは、転校先の高校でも馴染めずに一人ぼっちで過ごしていた。
登校も、休み時間も、昼食も、放課後だって、彼は一人だった。
そんな寂しい高校生活を送っていたとある昼休み。
とうとう教室に一人でいるのが惨めになり、逃げ込んだ先の図書館で『猿でもわかる！上位存在の喚び方』というタイトルの本を彼は見つける。
ランタは好奇心と現実逃避で本に書かれた通りに呪文を唱えてみる。
この瞬間から、ランタの青春を構成するものが、部活でも、彼女でも、ましてや友人でもない……圧倒的上位存在たちになってしまった！
神、悪魔、天使、妖怪……様々な上位存在たちとランタの、あっという間の青春物語。