第2話
教室に戻って来た宏太
「さて、机に戻らないとな、、、」
宏太が椅子に座ると同時、隣の席にいた人が話しかける
「なぁなぁ、次の授業ってなんだっけ?」
「あぁ、縄斗くん、確か次の授業は総合で5、6限続けてやるみたい」
「おおそっか、じゃあ荷物はいらないな」
彼の名前は七瀬縄斗(ななせじょうと)個性は縄で体から縄を出したり、縄を操ったりすることができる
「そうだね、だけどどんな授業なのかはまだ言われてないなー」
教室の扉が開く
「オラお前ら席つけー授業始まるぞー」
教室に担任が入ってくる
「あ、授業始まるみたいだね、じゃあね」
「おう、また次の休み時間で」
2人は前を向く
「、、、あれ?陽介は?」
「え」
一方その頃、学校の屋上にて
「Zzz、、、」
陽介は昼飯を食べ終わり眠くなったので昼寝をしていた
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「はい、じゃあこれで授業を終わります、日直ー」
日直の生徒が立つ
「起立」
全員が席を立つ
「「ありがとうございましたー」」
礼をした後全員が違うところへ動きだす
「いやー疲れたな、この授業」
「確かにね、陽介くん一度も来なかったな、、、」
「探しに行く?」
「そうしよっか」
2人はふたたび屋上へと足を進める
「おーい、陽介、、くん、、、」
そこには担任に怒られている陽介の姿があった
「、、、帰ろっか」
「え?なんで?」
宏太は手でジェスチャーをする
「、、、あーなるほど、帰るか」
2人は教室へ戻る
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そして放課後
「いやー怒られたなー」
「そりゃそうでしょ、なんで昼寝したの?」
「だってまた太陽でてきて気持ちよかったんだもん」
「だからって寝るのはないだろー」
3人は同じ帰り道なので談笑をしながら帰っていた
「それにしてもありがとな、個性で傷を癒してくれて」
「もうこれだけにしてよ?こういうのは1番体力使うんだから、、、」
宏太は縄斗におんぶしてもらっていた
「ははは、確か陽介の傷が治ってない、から陽介の傷が治ってる、に書き換えたんだっけ?」
「うん、2文字目からの書き換えは1文字より大変だよ、、、」
陽介は話を遮り聞く
「今日の5、6限って何したの?」
「ああ、そういえばいなかったんだっけ?」
「話聞いてよ、、、」
「進路についての授業だったよ」
「進路?」
「うん、、、一応僕と陽介くんは特別合格もらってるから一応考えなくて大丈夫だけどさ、高校生になるとヒーローになるための学校といつもどおりの普通の高校とかにわかられるんだよね」
「なるほどー、ま、行くところは決まってるか」
陽介がそういうと全員が口を合わせて
「「「ヒーローになる」」」
「、、、だよな」
「だね」
「ま、その為にテニス頑張ったからな」
「いや、ヒーロー科に行くんだったら試験を受けないとだよ」
「、、、マジで?」
「残念だったな、陽介」
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「じゃあ俺はこっちだから」
「僕もこっち側に行かなきゃ」
「じゃ、またな」
3人はそれぞれ別の方向に別れる
「、、、ヒーローになる、か、、、そういえば僕はなんでヒーローになりたかったんだっけ、、、?」
宏太は記憶を振り返る
小さい頃の宏太は昔事件に巻き込まれていた
「おい!お前ら動くんじゃねぇ!」
犯人は小さい宏太を掴み頭に銃口を突きつける
「一歩でも動いてみろ!このガキの頭を吹き飛ばす!!」
「うわーん!お母さん!お父さん!!」
犯人は用意していた車に乗り込もうとする時、空から高速で現れたヒーローに倒される
「ぐはっ!?」
「え?誰?」
「、、、もう大丈夫だ、私が来たから安心してくれ、少年」
ヒーローは小さい宏太を抱えて親の所に連れて行く
「宏太!ごめん、ごめんね宏太、、、」
母は宏太を強く抱きしめる
「ヒーローさん!宏太を助けてくださりありがとうございます!!」
父はヒーローに深く感謝する
「大丈夫ですよ、宏太くんが無事でよかったです」
その時、ヒーローの姿を見ていた1人の男性が
「おい、、、まさかあれって、、、」
「やっぱりか?だよな!」
次々とヒーローの名前を呼ぶ
「スカイマグナムだ!」
「No.5のヒーロー!」
「すげぇ!」
「ありがとうスカイマグナム!」
「個性で空を弾丸のように飛ぶヒーロー!」
「かっけぇ!」
皆がヒーローを褒め称えている時、宏太は
「、、、かっこいいな、僕もあんなヒーローになりたいな、、、」
宏太はスカイマグナムに憧れていた
自分を助けてくれたヒーローみたいになりたい、それが宏太の初めての思い スタート だ
「、、、僕もあの人みたいになる為に頑張らないとな!」
宏太は家まで全力で走った
一方で、陽介もまた過去を振り返っていた
「お母さん!お母さん!テレビ!早くつけて!」
陽介は母に飛び跳ねながらテレビをつけてくれるようお願いしていた
「はいはい、陽ちゃんはいつもこの時間になるとテレビ見るねー」
母はリモコンでテレビの電源を入れる
テレビがつくと、一つの番組がやっていた
「、、、あ!ヒーローだ!」
テレビの中で沢山のヒーローが映っている所を指さす
「いたねーヒーロー、陽ちゃんはどのヒーローになってみたいの?」
「それは勿論!」
陽介はテレビの中で1番大きく映っていた
「No.1ヒーロー!スーパーマンになりたい!」
憧れのヒーローを見て、学び、今度はその学びを活かしてヒーローになる、これが陽介のスタートだ
「ま、今も変わらねーけどな、待ってろよ、スーパーマン、いつか貴方以上の最高のヒーローになってやる!」
陽介は家に向かってまた走りだす
そして、卒業式
「ついに来たね、、、」
「あぁ、ヒーロー試験は卒業式が終わってからちょうど3時間後!」
「絶対に合格するぞ!」
3人はやる気に満ちていた
「じゃあまた高校前で!」
陽介が一番最初に家に帰る
「僕も準備しとかないと!」
宏太もそれに続く
「2人とも準備してなかったのか?まったく、、、俺もだけどな!」
縄斗も2人を追いかける
2時間後、高校試験会場前
「ついたな、、、」
陽介はでかい校門の前に立っていた
「は、速いってだから、、、」
宏太は前に陽介がやった靴での移動でまた振り落とされていた、そして走って校門まで来た
「振り落とされんなよー、縄斗もう先に行っちまったぞ?」
「ほ、本当に?じゃあ、ちょっと先いってて、、まだ時間あるからゆっくり行く、、、」
「おけ!また後で!」
陽介は話を遮り試験会場まで走りだす
「は、速いってだから、、、」
宏太は息を整えている最中、後ろから誰かにぶつかった
「あいた!」
「あ、あぁあごめんなさいごめんなさい!ぶつかる気はなかったんです本当にごめんなさい!」
「だ、大丈夫!一旦落ち着いて!」
宏太はぶつかってきた女性があまりにも慌てていたので落ち着かせる
「す、すみません、、、ちょっとパニックになっちゃいました、、、」
「落ち着いてよかった、、、あなたもヒーロー科志望なんですか?」
「はい、試験会場に行こうと思ってたんですが、道に迷ってしまって、、、」
「試験会場は普通に真っ直ぐ行ったらありますよ?」
「え?、、、本当だー!!」
宏太の心の声
(この人、方向音痴だ、、、)
試験会場の中
「えっと、、、あ!いた!陽介くん!」
宏太は陽介を見つけたのでそこに向かう
「お!来た来た!」
「何するんだろうな?試験って」
「さあ?僕もわからない、、、」
その時、照明が全て消えた
「「「???」」」
「よくぞ来た、新たな英雄達よ」
そして、奥にある机から1人の男性が現れる
「お前達はヒーローになる為にここに来たのは知っているじゃあそこで質問だ、ヒーローになるには何が必要だ?」
試験会場にいた人達がざわつき始める
「なんだろ?免許?」
「まだ必要ないよ、、、」
「それは力だ、強きをくじき弱きを助ける力、お前達には今からそれをできるかの試験を受けてもらう」
「ええ!?もう試験?」
「当たり前でしょ、試験受ける為に来たんだから」
奥にある大きな扉が開く
「それを証明できるものだけ、奥の扉に入れ」
「よし、じゃあ行くか!2人とも!」
「うん!」「わかった!」
3人は扉に向かい走る
それと同時に他の人達も一気に入る
「やっぱ他の人達もそうだよな、」
「ま、それでも変わらないよな!」
「絶対に合格する!」
3人は扉に入る
人の個性Level99 犬田 飛鳥 @miinunoheya
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