第7話

遠い声に

またとない

夢を閉じた


この今日にどれだけ

僕はいただろう


ただ絵空事を繰り返して

遠い月を見る


この夜に

孤独だけはさめないでいる


このまま凍てつく部屋で

この不覚を覚えながら


ただ死の一手まで

押し進んで


何が正しいなんて

誰に誇れるのだろう


僕の一切が最悪の催しでしかなく

ただの声に誰が居ても

虚しいだけだろう


だから言ってくれ

早く言ってくれ


お前はいらないって

言ってくれ

なぁじゃないと


また未来が来ちゃうだろ

なんだよお前

やっぱり


生きてて欲しいのか


だから嫌なんだ


世界が無駄に優しいから


すぐさま

死ねないんだよ


わかったよ世界


生きてみるから

またいつか顔を見せてくれ


げんそうで結構


君と会えてよかった


じゃ、またどこかで

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デイブリーディングナンセンシャル NiceWell @NiceWell

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