転生したら源平合戦前の平家だったので滅亡を止めてみた
@jgbjgbj
第1話 転生
2024年10月3日 東京 渋谷区 ある大通り
ブラック企業で働いていた鎌田謙介は疲労に疲労を重ねており、目の前がクラクラしながらいつもの帰り道を歩いていた。そして横断歩道を渡っていると信号無視をした大型トラックに轢かれて意識を失った。
1155年 山城国 平清盛邸
平清盛(平家当主)「産まれたか…我が麗しき子が」
そう言っていると産声を高らかに叫ぶ赤ん坊が抱き抱えられていた。平清盛は赤ん坊に清実と名付け、育てた。この平清実に鎌田謙介は転生してしまったのだ。
1165年 山城国 平清盛邸
この日は平清盛は不在にしており、大きな庭に広々とした屋敷には100人の兵士と100人の召し使いによって忙しそうにしていた。
平清実(主人公 平清盛の九男)「こ、今年は何年か?(何で俺が大昔に来てんだ?確かボロボロになって帰るまでは覚えているが…)」
丹馬幸定(平清実の乳母子)「はっ、長寛2年にございますがどうかされましたか?」
平清実「いや、気になっただけだ(大学の時に教授がやっていた授業が平安時代だから…長寛2年はざっと1160年から1165年のどれかか…てことは俺が成人して少ししたら源平合戦が始まるじゃんか!それは非常にヤバい…ん~そうだ、清盛パパに言って源氏方を滅ぼそう!でも流石にこの年齢でそれを言ったら何か処刑されそうだから今は学んで現実世界に戻れるまで待とう)」
そう言うと丹馬幸定は頭を下げて下がった。平清実はできる限りの子供を演じながら平安時代の礼儀作法を見たり、聞いたりして学んでいった。
1167年 山城国 牽精城 城下町
12歳になった平清実はある程度の自由が与えられ、丹馬幸定と共に乗馬して平清盛邸を守るようにそびえ立つ牽精城の城下町にやってきた。町は賑やかで栄えており、人々の笑い声もちらほら聞こえてきており、町にいる皆が楽しそうにしていた。
平清実「(意外と清盛パパって凄いんだな…中高とかだと深く話されないから武士で初めての太政大臣になったくらいしか知らなかった)幸定殿、此処は何が有名だ?」
丹馬幸定「はっ、此処は蕎麦が有名でございます。醤油を混ぜた物をかければ更に上手くなると…」
平清実「そうか、助かった(へぇ~この時代にも蕎麦ってあったんだな…食べに行こう)」
そう言うと平清実は馬を降りて近くの蕎麦屋に入っていった。丹馬幸定は乗馬したままで平清実の馬を見張っていた。
蕎麦屋店主「御注文は?」
平清実「では普通の蕎麦を頂こう(先ずはこの時代の生活に慣れないとな…一応12年間もやってきてるけど)」
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