第5話 「暇つぶしに読んでやってもいい」枠を目指す

 「小説家になろう」に5本短編をアップした時点で、なろうでの異世界恋愛とそれ以外、そしていわゆるテンプレの婚約破棄から始まる『悪役令嬢の家庭教師』とそれ以外でのアクセス数といただけたポイントの違いが顕著であることを実感できました。

 PVとポイントが全てでないことは分かっていますが、多くの人に見てもらいたい、というのが人情というもの(投稿後に大きな間違いを発見した時は別として)。

 同時に、求められない作品を書いていいのかとか、色々悩みも出てくるわけですが……。



 それで色々考えた結果、可能ならコンスタントに異世界恋愛の恋愛中心の短編をアップしていくことにしました。

 新作を投稿した時に、「こいつの書いた話なら暇つぶしに読んでやってもいいかな」と読者さんに覚えてもらうことが目標になりました。



 そして長編『伐採令嬢』の執筆中に


つかぬことを伺いますが ~伯爵令嬢には当て馬されてる時間はない~https://kakuyomu.jp/works/16818093074124547227


 を。

 執筆完了後の見直し&連載期間に、


「君を愛することはない」と言った夫と、夫を買ったつもりの妻の一夜https://kakuyomu.jp/works/16818093087719523485


を書きました。



 異世界恋愛に需要があるから書いただけに見えるかもしれませんが、どちらもその時の「書きたい」気持ちを優先して勢いのままに書いたものです。

 異世界恋愛、割と読むのも書くのも好きだなと思いましたので。

 特に元々ファンタジーな要素・魔法が好き、紅茶もお菓子も好き、ヴィクトリア朝が好き、剣を出してもオッケー、なところが合ったのだと思います。


 といっても書きたい気持ちだけではなく挑戦したいことも今まで通り入れています。自分の書きたいものと受け入れられるもののすり合わせや、書きたいテーマ、扱ったことのない題材・分野。

 それから冬~春に投稿していた短編より糖度(ゲーマー用語でしょうか? 甘さですね)を増やしていったり。


 そして上記2作を思ったよりずっと読んでいただけたこともあって、今後もこのジャンルを中心に書いていこう、書いていけそうと思ったのでした。

 今までライターとして書いていたものは、読み手に男性の割合が多かった(恋愛も含みますが基本は男女どちらも安心して読める感じの恋愛のつもり)ということもありまして、ちゃんと女性向け恋愛を書けているか心配だったんですよね……。



***



 そうして『伐採令嬢~』をアップし終え、次どうしようか考えながらの8月の終わりごろ。



カクヨムさんの『その溺愛、過剰です!?』コンテストhttps://kakuyomu.jp/contests/beans_sonodekiai/detail


 中編に挑戦しようとして書いたのがこちらです。

 溺愛難しい……となりながら、頑張って書いてみました。


写字塔の囚われ王女はうそつき騎士の愛を綴らされる

https://kakuyomu.jp/works/16818093081261510225


 アイデアの中心が溺愛を「写本」というかたちで表すというもので、写本にまつわるあれこれを意識して書きました。

 それに一つの狭い場所だけを舞台として起こる物語を書き慣れたいという気持ちもありました。

 全体的に暗いですね。溺愛過剰となれば暗い物語になってもおかしくないと思うのです。求められるのは明るい話かな? とも思いつつそこをコメディにして書く技量がなく、また暗い話に需要があるのか試したい気持ちもありました。

 ちなみに最終選考の結果が現在出ていますが、残りませんでしたね!

 でも、今後も書けそうなテーマがあれば、へこたれずに中編コンテストには応募していくつもりです。


 

 そして暗い話を書いた反動で明るい話が書きたくなってしまったのでした。私にはあるあるです。

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