第9話 転校生

翌日。

「昨日は、またクラスの女子とお近ずきに慣れたな。ただ、まだ男子と仲良くなれてないから男子とも話してみたいんだよな。今日は男子と話してみよう」そう思いながら朝食を食べていると昨日のめあとのことを思い出してしまう。なんで最近は女子と合うんだろうな。そう思っていると、

ーーピンポーン。

ーーインターホンが鳴った。

「はーい!」

「失礼します!」

「父さん!どうしたの?」

「こうきに、紹介したい人がいるんだ」

「誰?」

「僕の再婚者の東雲明莉さんだ」

「はじめまして。今度、明さんと再婚することになった東雲明莉です。15歳と17歳の娘もいますので今後ともよろしくお願いします」

「こちらこそよろしくお願いします」

「こら!結愛、琉奈、挨拶しなさい!」

「はじめまして私はゆあっていいます」

「はじめましてあたしはるなっていいます」

「よろしくお願いします!」2人の可愛い声が聞こえる。

「父さん、悪いんだけどもう学校行かなきゃいけないんだ!」

「おぉ、もうそんか時間か!悪いんだがゆあもお前と同じ学校に編入する予定だから今日一緒に登校してくれないか?」

「分かった!」

「じゃあ、ゆあちゃん!行こうか」

「ちゃん付けは恥ずかしいので呼び捨てでお願いします!」

「分かったよ!ゆあ」

「それじゃ、行ってきます」

「行ってらっしゃい」

「ともきは学校で友達いるの?」

「まぁまぁかな」

「そっか」

「ゆあは友達出来るか心配なの?」

「ちょっと心配かな」

「新しい環境で生活するわけだし」

「そりゃ、そうだよな。まぁ、僕に出来る範囲でなら相談にのるよ!」

「ありがとう」

「さて、そろそろ学校につくよ」

「へぇ、こういうところなのね」

「あぁ、期待してたとこと違ったかな?」

「いいえ、期待以上よ。制服も可愛いし」

「気に入ってくれたなら良かったよ!それじゃあ、教務室に行こうか」

「えぇ行きましょうか」

「失礼します2年2組の相澤智樹です!今日転入する予定の生徒を連れてきました!」

「おぉ、そうかご苦労さま。それでなんで相澤と転校生が一緒に登校してるんだ?」

「ちょっとした縁がありまして」

「まぁ、そういうことにしとくか。相澤は教室に戻っていいぞ!」

「わかりました」

「転校生はおれに着いてきてくれ!」

「はい!」

「失礼しました!」僕は教務室を出ると教室へと向かった。

「なぁ相澤今朝可愛い子と登校してたよな?」

「そうだね」

「あの子は誰だ?」

「転校生だよ、どこのクラスになるのかは僕にも分からないけどね」

「転校生だと?聞いたか!みんな、どうやらこの学校に転校生が来るらしいぜ!」

「おぉ!」静かだった教室が転校生というワードが出た途端、一気に騒がしくなった。

「おい!静かにしろ」

「先生!転校生はどのクラスに来るんですか?」

「転校生はこのクラスに来ます!ただ今日は説明だけなので帰ってもらいます。相澤智樹!お前も転校生と付き添いで今日はホームルームまででいいからあとは帰っていいぞ」

「分かりました!」

「いいなぁ、相澤」と皆が言う。

「それじゃ、さよなら」

「さようなら、転校生ちゃんと送り届けろよ」

「はい!」

「待たせたなゆあ」

「そんなに待ってないよ!」

「帰るか!」

「えぇ、あと道案内してくれると助かるはどこに何があるとか」

「分かった!時間はいっぱいあるしな」僕は学校から家までの間をできる限り案内した。

「今日はありがとう!なんとか覚えられたわ」

「気にしないで!」

「じゃあ、またな」

「またね!」この日は僕らは解散した

「父さんの家まで送り届けた方が良かったかな」まぁ、いいか。

「また明日迎えに行こう」今日はこれから夕方までジムで過ごしてそれから銭湯に行って寝ることにした。

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モブの俺、リアルと異世界で無双する 柴咲心桜 @pandra

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