第8話 映画
「ただいま!」誰もいない部屋に住むのも慣れてきたが、ちょっと寂しい気分もある。今までは母さんと一緒に暮らしてたのもあるんだろうけど、一人暮らしを初めて1ヶ月。そろそろ誰かからおかえりなさい、と言葉をかけてもらいたくなってくるんだろうか。
「母さんと暮らしてた頃が懐かしいな」あの時は家に帰ればご飯も用意されていてお風呂も湧き上がっていて、あとは済ませるだけだったから楽だったと今頃になって思った。
「母さん、元気にしてるかな」今思えば一人暮らしを始めて成長したこともある。あの頃と違うのはやはり友達が出来たことだろう。もみじやはるな、それに少しづつだけどクラスメイトからも話しかけられるようになった。
「今日は早く寝るか」この日は早く寝ることが出来た。
「今日は遅めに学校に行こう」そう思っていた時、テレビの画面に速報が流れてきた。
[本日は大雨のためJRは1部遅延・運休が発生しています]
「遅延か、今日は休みかもな学校」制服に着替えているとA-MAILEから学校から大雨による電車遅延及び運休のため休校にするという連絡が来た。
「今日は映画でも見に行くか」学校が休みになった為映画館に行くことにした。
映画館にて。
「えっと、何見ようかなキングオブプリズム、迷探偵カナン、キングダム、ソード・ブレイカーか色々あるな」僕はキングダムを見ることにした。
2時間後。
「面白かったなぁ」すると前の方から声をかけられた。
「あれ?相澤じゃん」クラスメイトの成美萌愛だ。
「やぁ、成美さん!なにしてるの?」
「うちも映画見に来てたんだよ〜!相澤も?」
「うん!僕はキングダム見てたよ」
「キングダムか!面白いよね〜。うちは今日は丘の上に花が咲いているっていうやつ見てたよ」
「あぁ、恋愛もののやつか!あれも面白そうだよね」
「実際面白かったよ!キングダムはどうだったん?」
「面白かったし感動したなぁ」
「今度見てみるね!それより、これから時間ある?」と聞かれたのであると答えると
「一緒に君と世界の終焉、一緒に見ない?」
「聞いたことないやつだけどどんな映画なの?」
「えっとね、主人公が狼と名乗る人物にこの国の人口と好きな人、どっちを選ぶのかを決めろって言われてどうするか考えて決めるっていうやつなんだよ」
「面白いね!見ようよ」こうして僕は話すのが初めてな成美と映画を見ることになった。
「さっそくチケット買おうか!」
「ねぇ相澤、今思ったんだけどタメでよくない?」
「そっか、ありがとう。ともきって呼んで!」
「ありがとう!うちはめあね!」
「映画みましょ!チケット代はうちがだすから」
「それは悪いよせめて、割り勘にしよ?」
「じゃあ、ともきはポテト買ってくれる?私は映画のチケット買ってくるから!」
「分かった。ドリンクとポテト奢るね」
「ありがとう」
「ドリンクは何がいい?」
「コーラかな」
「りょーかい!じゃあ買ってくる」そう言って僕はドリンクとフードが売られている所に行った。
「いらっしゃいませ!ご注文は何にしますか?」
「えっと、フライドポテトとコーラのセットを2つください!」
「かしこまりました!少々お待ちくださいませ!出来上がったらお呼びするので2番の番号札をもってお待ちください」そう言われてから10分後。
「お待たせいたしました。2番のお客様、ご注文の品が用意できたので取りに来てください」
「ありがとうごさいます!」
「おまたせ!めあ」
「遅かったね」
「あぁ、ちょっと待つのに時間かかって、ごめん」
「いいのよ。それより早くシアターに行こ。3番シアターだって!」
「分かった!」
「こちらにQRコードをかざして前にお進みください」と店員さんに言われたので指示に従った。
「お願いします」
「お楽しみください」
「いやぁ、楽しみだね」
「そろそろ始まるよ!」
「楽しみだな」
【他のお客様に迷惑にならないようにしてください】
【君は狼を見たことがあるだろうか。日本の狼は絶滅しているため見たことは無いと思うがある日、狼のお面を被った者が現れた。主人公、阿部晴也は世界と愛する人どちらを選ぶのか!最後まで見ていってください!】
「面白そうだね」隣のめあがコソッと話しかけてきた。
「そうだね」と僕もコソッと返事をした。
2時間後。
「いやぁ映画終わるのあっという間だったな!楽しかった」
「僕も楽しかったよ!誘ってくれてありがとう」
「偶然会えたからでしょ!」
「まぁ、今日はここら辺で解散しよ」
「そうだな!今日はありがとう。またな」
「こちらこそありがとう!またね」こうして僕たちはそれぞれ解散した。
「さて、ご飯でも食べていくか。どこで食べようかな」ブラブラしていると美味しそうな焼肉屋があったのでこの店で夕食を食べることにした。
「いらっしゃいませ!空いている席にお座りください!ご注文は何にしますか?」
「鶏の照り焼きセット1つ」
「かしこまりました!お飲み物は何にしますか?」
「お茶でお願いします!」
「かしこまりました!少々お待ちくださいませ」
20分後、料理がやってきた。
「お待たせいたしました」
「こちらにレシート置いておくのでお会計の際に提示しください」僕は店員さんに礼をしてから食事を始めた。
「美味しいなこの肉」だいたい30分ほどで食事を終わらせてから銭湯に行くことにした。
「今日は帰ったら何もしなくていいように銭湯にでも寄ってから帰るかな」そういって1時間ほど湯船に浸かったりサウナに入ったりして疲れを癒した。
「さて、帰るか!」今日は早く寝ることにした。
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