望まれぬ子①

えっと、ここどこだろう?


目を覚ますと見知らぬ場所にいた。私はベットに寝かされており、そして何故か自由に動けない。周りには見しらぬ人達がおり、泣いている人や怒りをあらわにしている人たちがいる。なにか喋ってるみたいだけど、日本語じゃない言葉だ。


何が起こっているんだろ?とりあえず、私の状況を確認しよう。えー、確か家で寝てて、目を覚ましたらこの状況。うん、分からん。て、え?なんか私の手小さくね?これ、もしかして私赤ちゃんになってる?


えぇぇぇーーー!?


ということはこれは転生ってやつなのかな?待って、私死んだの!?まぁ未練ないしいっか。どうせ悲しむ人もいないし...


この世界では幸せに暮らせるのかな...?


あ、なんか男の人が近づいてきた。お父さんかな?なんか、怒ってるっぽいけど。何かあったのかな?分からないことだらけだ。



突然、男の手から炎があらわれた。その炎が私の体を包み込む。






え?





い゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙

あついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで



死にたく、な...












┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


また、目が覚めた。



目が覚めたってことは生きてる?なんで焼かれた?私なにかした?なんで?夢だったのかな?いや、あの痛みと苦しみは現実でしかありえない。ならなんで生きてる?分からない分からない。



辺りを見渡すとさっきと同じ所だった。違うところは周りの人の表情が驚きと恐怖に染まっていることだ。



また、男が近づいてくる。今度は剣を持っている。



い、嫌!やめて!来ないで来ないで来ないで!いやだいやだ死にたくない死にたくない死にた.....



その願いは虚しく、剣は私に振り下ろされた。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


その後、何度も私は目を覚まし、何度も殺された。もう何度目かも覚えていない。溺れさせられるが死なず、苦しさだけが残った。首を落とされたが、目が覚めると何故かつながっていた。



私の心はもう壊れてしまった



もう、早く死なせて...殺して...なんで、死ねないの...私はなんで生まれたの?生まれなければこんな苦痛なんて感じないで死ねたのに...



誰か、たすけて...




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世界に望まれぬ私と望まれすぎた君 @YUME-I

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