ひとけのない場所に敢えて設置される 碧い外灯
- ★★★ Excellent!!!
月の光ぐらいしか寄る辺のなかった昔とは
違い、今やあちこちで街灯を目にする。
だがしかし『碧い外灯』を目にする事は
そう多くはない。
この物語は、安全の為の明るさよりも寧ろ
違った 用途 の為に設置されている
『碧い外灯』に纏わる、何とも形容し難い
ゾクリとする読後感を齎す短編である。
(※元は幾つかの妖しい短編をオムニバス
形式で纏めてある【心霊未遂事件】という
作品からの抽出。こちらも恐怖に対する
秀逸な心理描写が光る)
用途のせいか『碧い外灯』が設置される
場所は、皆 不穏な場所 なのだ。
主人公は、オカルトサークルの『気になる
女子』と共に『碧い外灯』をリサーチしに
行くのだが…。
この物語のラストに震える。
ましてや、この物語には誰が見ても納得の
行く因果などない。只、事実だけが淡々と
記されている。
そこに あなた は一体、何を
見つけるだろうか。