夢日記

@Hari487

2024年12月4日

最初は大学生の頃に戻った夢だった。

その日は一限から授業があったが、眠気に抗えず一限休むね、と友達に一報を入れた。そして、その足で一人でラーメンを食べに行った。本当は大学の友達に声をかけようとしていたが、休んだ手前声をかけるのは気まずく、最近は同じ友達ばかりを誘っている気がして遠慮してやめた。

行った先の豚骨ラーメンは、スープが黄金色に輝いていて美味しそうだった。そして、さも当然のかのように私はその熱いスープに指を突っ込んで麺を食べた。口の熱気を逃がすように息を何度も吐いているが、どうやら箸の概念がないらしい。

お腹を満たしてから店の外を出ると、下の階が何やら騒がしく、何か事件が起きているようだった。吹き抜けから下を眺めると、どうやら下の階で黒服の暴徒が暴れているらしい。悲鳴や絶叫が周辺から聞こえてくる。私は騒ぎの渦中にいるはずなのに、他人事のようだった。

危険から逃れたいサラリーマンたちが血眼になって、2階のエレベーターに乗っていく。そのエレベーターは一般的エレベーターの構造より、奥行きのある筒のような構造をしてした。そのせいで、我も我よもと人がぎゅうぎゅうに奥に入ろうとすると、重心がどんどん偏っていった。しまいには、エレベーターを繋いでいたヒモが重さに耐えきれず、ぶちりと切れてしまった。

人詰めの箱が落ちていく、分厚い鉄の大きな重圧音がしたかと思えば人の絶叫はこと切れたように止んだ。私は、吹き抜けから彼らが落ちていく恐怖で青ざめていく様も、助けを求める姿も、ただ静かに見下ろしていた。


場面転換。

私はホラー映画の中にいる。

そこは薄暗い館のようだった。頭を上げると、青い目をした金髪の少女がいた。髪を三つ編みに結んでおり、背丈は小さい。彼女の目の前には、対照的に大きな皿に乗っている肉塊があった。ナイフとフォークを両手に豪快に肉にかっくらっている。肉から顔を上げ、私に無邪気な笑顔を向ける。その口元には血が滴っており、よくよく見れば、食している肉塊から剥き出しになっている骨は人の肋骨くらいの大きさをしている。口元に付着している鮮血は赤い口紅のようになっていて、艶めしい。この少女が人の中身を貪っていたのだろうか。あまりの不気味さに頭の奥が冷えていくような感覚がした。

どうやら私の肉も喰らいたいようで視界の端を何度も行ったり来たりして、徐々に近づいてくる。暗い場所に潜っていってしまうせいで、すぐに見失ってしまう。どこからともなく甲高い笑い声が耳を劈き、気が付けば背後を取られ、背中を羽交い絞めされるようにした襲われた。

どうやっても視覚で捉え切れないのを、どこか貴方の双子がいて、二人がかりで襲い掛かろうとしたのだろうと指摘すると彼女は面食らったのか、私の背中から離れた。すぐ近くで二人の笑い声が聞こえた、また暗闇に紛れてしまったのでどこにいるかは分からなかった。



場面転換。

その後、双子の少女達は館に潜んでいた殺人鬼と仲を深めたらしい。殺人鬼が持ってきた死体を双子が喰らうのだ。

完全犯罪と共に共存関係も得られたようだ。

私の夢はここで終わっている。

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