プロ作家部門おすすめ1

・全体の所感

 全ジャンルごった煮、全作品が中間選考突破で、全部が編集部に読まれる部門です。

 全員プロ作家、ジャンルバラバラ、ゆえにこの部門は正直難しいです。

 この部門は大賞もありません。


 プロデビュー以降に書いた作品はクオリティが一定以上であることが担保されています。

 逆に言えばプロデビュー以前の古い作品は、リライトしていない限り、まず受賞しないので、読まなくていいです。リライトせずに受賞するような作品ならもっと早く賞を取っているはずです。


 全部読めれば何個かは当てられるはずとは思います。ただ、時間的には無理なので、推し作家の全作品を読んでそれらにはレビューを書いておきましょう。

 タイトルで惹かれた作品からいくつかと、私の推し作家、コイル先生の作品を紹介しておきます。


・おすすめ作品

1)余命7日間で9490日分の恋をした/コイル@委員長彼女③6/7に発売されます

 推し作家コイル先生の参加作品。余命というよりはロスタイム系。いずれにしても角川以外の出版社のイメージが強いのと、内容的にどのレーベルから出すべきかが難しいところです。重い話ですが、ハッピーエンド専門家らしい晴れ晴れとした終わり方が、ラストにドカンとくる構成と相まって素晴らしい作品です。


2)今年のツンデレ同僚はひと味違う/七転

 ライト文芸のお手本のようなお仕事もの&オフィスラブ&ご飯もの。二人のかわいい恋模様と、わりとガッツリとしたご飯描写に白米とビールが進む。大人向けのレーベルか、コミカライズの枠があれば受賞だと思います。


3)糸目の衛士隊長はお人好し/新巻へもん

 すっとぼけ朴念仁隊長がツンデレ後輩、クーデレ団長Wヒロインと繰り広げるかわいらしい恋愛模様と、人間ドラマとしての面白さが止まらない作品です。

 大きな事件が起こらなくても圧倒的な面白さです。プロ部門でファンタジーから一本しかとらないとしても、これが受賞するだろうと思います。


4)転生して霊媒師になった俺、やたらと退魔師や妖にビビられる/暁刀魚

 タイトルの通りですが、一度死んだというチートを生かしてうさんくさい霊媒師をやるコメディタッチの現代ファンタジー的ヒューマンドラマ作品です。

 一話でセットアップとヒロインの顔出し、設定開示までやりつつワクワクさせられる開始の仕方になっていて、さすがプロだと思いました。読み始めから圧倒的な面白さで、これもプロ部門に現代ファンタジーなどのレーベルの枠さえあれば、一本しかとらなくても受賞すると思います。


 とりあえず面白かった作品をいくつかあげました。受賞するかどうか読者としてもわからない部門なので、圧倒的に良かったと感じるものにレビューを書いていくだけです。作品の良し悪しというよりは、単純にゆるめの作品が大好きという私の好みの開示だった説もありますが……


 2024/12/31時点で20本分のレビューをした作品の中、および、およびレビューを書いている途中の作品の中からのおすすめは以上です。

 次はある程度たまってから、1月中旬か下旬に更新すると思います。

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