思春期特有の悩みと、女子高生のクラスメイトや友達との関係性は女性なら誰もが通る道かもしれません。そして現代的なSNSという闇。
このお話は丁寧で心地よい文章の中に女子高生という心の機微を織り交ぜて描かれた珠玉の一品だと思います。高校を卒業している人であれば、ノスタルジックな感覚を味わえ、でも現代的な要素もふんだんに盛り込まれています。コピーにあるように、主人公は精一杯生きています。大人になったらたいしたことないと思えるようなことも、高校生であるるるには深刻で、いたたまれなくなります。
だらだらと書いてしまいましたが、ぜひ本作を読むことをお勧めします。