カマクラゲーム
ナルセ
第1話 恋人は誰か①
三浦平六がどのように鎌倉時代を生き残るかの物語である
『平六〜!』と遠くの丘から騎乗しながら小四郎がやってきた。小四郎は伊豆国(現在の静岡県伊豆市)に住んでいる小さな御家人北条家の次男坊。北条家とは親戚同士であり、仲が良く小さい頃から小四郎と交流がある。
小四郎は相模国(現在の神奈川県)あたりで父親の仕事の手伝いをしてきてその帰りに三浦の家に顔を出しにきた。小四郎が『いい知らせと悪い知らせがある。どっちから聞きたい』と今まで見たことない嬉しそうな表情で聞いて来た。私は『小四郎のそうゆう話いつもしょうもないんだよなぁ俺は今日はあえて良い話から聞こうかな。いつも悪い話から聞いてたし』と答えた。
そして小四郎は嬉しそうに『政子姉さんが、婚約相手がいるって直接言ってきたんだよ』私はびっくりした。小四郎の姉政子と言えば強気で男勝りな性格で男が寄ってこない女で有名であったからだ。『どーせどっかの三男坊とかやろ』と軽めに答えたが、小四郎が神妙な趣で、『悪い話でな、それが誰かわからんのよ。いつも文通だし、文通渡す時も口が硬くて怖い康太郎(北条家の家人)に頼むしさぁ困ってるんよ』私はその話を聞いていい事思いついた。『小四郎、政子御姉さんが使ってる和紙を知らないか?』そして小四郎は頷きながら『お前んちにある美濃和紙だよ多分北条家でも使ってるよ』そして私はすぐさま和紙をとり筆を走らせた...
カマクラゲーム ナルセ @yanadaeisuke1018
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