ボーダーコリーの栗が、自分を「金色のイケメン」と豪語しながら、飼い主や猫たちとの日常をユーモラスに語る物語。犬ならではの視点と独特な価値観が絶妙で、読者を笑わせながらも温かな気持ちにさせてくれます。
物語は栗と飼い主の出会いや、散歩、猫との友情(?)を描きますが、彼の誇り高い性格とズレた視点が見どころ。特に「飼い主が自分より犬らしい」とぼやくシーンや、猫様への片思い(?)が面白く、ペットを飼っている人なら共感できる場面も。
栗は自信過剰ながらも憎めず、「俺が世界一カッコいい犬だ!」という思い込みが可愛らしさを引き立てます。冷静なコメやワガママなミカンとのやり取りもユーモラスで、犬猫の関係をリアルに描きつつコントのような面白さを持っています。
栗の一人称がテンポよく、ツッコミや独り言が絶妙なアクセントになっています。彼の「謎の自信」と「現実とのズレ」が、物語に独特のユーモアを加えています。
ペット好きには「あるある!」と頷かせ、そうでない人には「犬ってこんなに個性的なの!?」と驚かせる作品。栗の視点を通じて、飼い主との絆や日々の幸せが感じられ、読後にはほっこりした気持ちになれる物語です。