神が下りる一瞬
常闇の霊夜
まさに神降臨
小説を書いているとふと全てが嫌になる時がある。
先が浮かばない。
プロットなど一切役に立たない、嫌になるテンション。だが書くしかない。そこに慈悲など存在しない。脳が煮えようと目が狂うおうとも書くしかない。
そして死を認識するレベルで集中とキーボードを打つ手が崩壊した瞬間、神が下りてくる。
無限にアイデアが浮かんでくる。呼吸も水分補給も忘れ、ただ書くことのみを目的に延々と文字を打ち込む。
そして意識を取り戻した瞬間、神は目の前に下りる。
それが作品である。
だが厄介なことに神は降りてこない事が多い。
なぜならば人はすぐに飽きてしまう生き物だからだ。飽きた瞬間神は飛んでいく。……。神は満足に一つの作品すら書き上げられない人間の前からは逃げるからだ。
「まぁ明日でいいやぁ~」
などとくだらないことをのたまう者に神は降りてこない。
明日などでは遅いかもしれないからだ。
もし明日いきなりキーボードが打てなくなったら?パソコンがぶっ壊れたら?……死んでしまったら?
何もかも手遅れになってからでは遅い。そうなってはもう神もクソもない。
だが確実に言えることがある。
書き続けた者に対し神は優しい。
すぐに諦め、作るのをやめ、人の創作にケチをつけるような人間ではいけない。
人の創作にケチをつけるより先に、まずアイデアを出せ。
文章力が無いと言い出す前に、とにかく一つ書き終えてみろ。
神はそこに現れる。
……少なくとも。
個人的に神が下りると言うのはどういうことなのかと言うと、本当に他の物ごとなど一切気にならなくなる。脳の中心が一点に集中するような、あり得ないほどの集中力。
それを得る事が出来るのだ。誰だって欲しがるだろうそりゃ。
とは言えそれを手に入れるためにはまず書くことが重要だ。
神を宿し続ければ、おのずと神を宿すことが可能となる。
そう、神を宿せるのだ。
と言う訳で、みんな創作に行き詰っても投げ出したりしない方が良い。
やはり一度何かを書き終えなければ、未練がそこには残る。
それを考えて創作活動など出来る訳がない。
偉そうなことを言ってきたが、まぁ最初は短編や二次創作などで腕を鳴らしていくと良い。
俺はそうしている。
そしてそうなった先に……脳が揺れる程の全能感が得られる。
気分は紫ブチこんだ後のバカ目隠しと同レベル。
唯我独尊まさに最強。世界の中心が自分となったような感覚を得る事が出来る。
ハッキリ言って、アレは言葉では言い表せないくらいだ。
会心の一撃と言っても差し支えない。
神が下りて来たのだ。
とは言え、流石にやりすぎるとおかしくなるので気を付けよう。
神が下りる一瞬 常闇の霊夜 @kakinatireiya
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