猫、探してます

天川裕司

猫、探してます

タイトル:猫、探してます


「ミーちゃん、どこ行ったの??」


私が飼ってる猫が居なくなった。

ある日、突然のこと。


女友達「え?ミーちゃん居なくなったって?」

「そうなのよ!全然帰ってこないの!」

もうどうして良いか分からなくなった。


私は昔から猫が大好き。

だから居なくなって人何百倍も悲しんだ。


女友達「ちょっと落ち着いてよ、私も一緒に探すから」

友達は協力してくれた。


「猫、探してます」のビラをそこら中に貼り、

とにかく知ってる人が居ないか、探してみた。


女友達「大丈夫、きっと見つかるから」

友達はずっと励ましてくれた。


そんな時。

女友達「ねぇユカリ!ミーちゃん知ってる子が居たよ!」

「え??」


ミーちゃんの写真を一緒に探し回っていた時、

近所に住む男の子が「ミーちゃんを見かけた」

と言ってくれた。


「ほ、ほんとに!?」

女友達「うん!ミーちゃんの写真見せたらきっとこの子だって!」


それからすぐに私はその男の子に会いに行った。

でもそこで悲惨な結末を知る。


男の子「でもこの猫、川で溺れさせられてたよ」

「………え?」

その男の子は身振り手振りで教えてくれた。


男の子「こんなふうにしてさ、猫を水の中に押し込んでたんだその人」

なんだかさっきから震えながら話してる。


女友達「う、うそでしょ…。そ、その人、今どこに居るかわかったりする…?」


すると男の子はちょっと間を置き、

恐る恐る私を指差したんだ。


(精神病棟)


女友達「そんな…」

ドクター「罪の意識で、二重人格を形成してしまったんでしょう」


女友達「…じゃあそれまでの記憶は…」

ドクター「今のところおそらく無いと思います。その記憶の中に何らかの経験をして、猫に対する憎悪が芽生えたのかと」


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=eM3dN6czCNc

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

猫、探してます 天川裕司 @tenkawayuji

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ