第11話 新たな柱の誕生

 影との対峙を終えた時、僕の中に確かな変化が訪れていた。気柱がこれまで以上に輝きを増し、天と地を完全に繋ぐ役割を果たしていた。そして、僕自身もまた、世界の柱と一体化していた。


 「おめでとう。お前は真の守り手となった。」

リオとエリナが微笑みながら僕に言った。彼らの祝福の中、僕は新たな使命を胸に、現実世界へと帰還する準備を整えた。




 目を開けると、僕は再びあの静かな森の中に立っていた。だが、世界は以前とは異なって見えた。風の音、大地の鼓動、すべてが僕と共鳴しているのを感じた。


 「これが、僕の気柱……そして僕自身の真実か。」

僕は深く息を吸い込み、胸いっぱいに世界のエネルギーを感じた。そして、新たな旅がここから始まることを確信した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

祈りの柱:呼吸が繋ぐ天と地の叡智 まさか からだ @panndamann74

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ