3ー1

『むふふっ』と、笑っていたら、気になる。


何か…。


ちらりと、視界に入ったんだが、小説のタイトルが『蛟龍の殿方は、蛇の姿で、御子を●●す-恋の蹂躙』と、書かれてあった。何の、本だったんだろう。

しかも、作者が『御殊 燐沫』と言う名前だった気がする。

他にも、沢山あった感じがしたんだが、闇亜の趣味が、今一、不明。


「帰ってから聞いてみようかな…」


娘の、読んでいた本が、非常に、気になる父である。

是非とも、教えてもらいたい。


「えっと…検索、検索。『御殊 燐沫(みたま りんしゅ)で、当たっているのかな?読み方として…」


履歴というか、サイトなどをやっているのか、調べてみた。

携帯繋がるし、出てくるんじゃないかと、期待。子供が読んでいる本だし、それまでの経歴が載っているんじやないかと思った。


「ん?主に、書いているのはBLという作品。TLの代表としては『春夏の傷』等。そしてBLは…『蒼いの謳櫻シリーズ』という作品を、別のペンネームで、サイトに、掲載していて、只今、書いている『蛟龍の殿方は、蛇の姿で、御子を●●す-恋の蹂躙』は…『少し、試したら、何故か』と、一冊の本になっていた。というか、シリーズ物にしようか、迷っている…」


BL…。


娘よ、何ていう、ジャンルに、手を出しているのぉぉぉ!


『良いでしょう。私の、趣味ですもの』


拗ねた表情が、浮かぶ…。


シリーズ物にしようとしている作者も、問題。


というか、僕的には『蒼いの謳櫻シリーズ』が、気になるんだけど。


主な内容を、確認したい。


別のペンネームって、何だろう。


「気になる。前世関係だろうか…」


不思議だ。


触れると…。


弾けそうな感じ。


まるで、誘われているみたい。


「…あぁ、シンクロ率の問題か。確か」


杏樹も、そうだったけ。


-…前世と、同調。


僕も、いける気がするんだ。











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