2日目 常緑低木と白い顔
最後にバスケットボールをしたのはいつだったぢろうか。
コートを駆け抜け隙間を縫いゴールをねらう。そんな単純だが複雑な連携が求められるスポーツを楽しんでいた小学生時代である。
今日久々に遊んでみることにした。しかし今はもうすっかり運動不足になり痩せて細くなった筋肉ではシュートの精度は非常に悪くなっていた。
帰りに常緑植物の低木を見つけた。落葉植物は冬の間葉を落とすが常緑植物の場合葉の寿命とともに落葉するので一年中見ることができる。
近くで見てみると葉の面積は小さいながらもつやのあり、いかにも生命力が強そうなのがそこにはあった。
鮮やかな緑は初夏の草原おも感じさせ、固くしなやかな繊維は柔軟ながらも芯の強い人と向かい合っているようだった。
私もそんな人間になれたなら。
まずは筋肉をつけるところからだと自分に正論を投げつつその葉の美しさに満足感を感じながら帰途についた。
硝子玉と錆 @4Kdust
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