尋常ではないにしろ、これが日常として。
吉野 真衣
尋常ではないにしろ、これが日常として。
私たちは日々過ごしていく。変化を望むのは嫌々明日に向かう時だけ……。そうして自覚出来た時にだけ現れるのだろう。あの悪魔が――。しかしながら、悪い気はしなかった。彼女がどうして生まれてとか聞いても答えてはくれない神様、寺に向かえば悟りを開けるかと思えばそうでもないと違う意味で悟る。確かに複雑そうでも単純な現実が覆いかぶさる。
ペルソナを利用して生き抜いていくのは誰しも同じかもしれなかった。気づいたときは遅かった。私は悪魔のペルソナに浸食されていたのだ。
「――悪魔祓いはごめんだ。もうそろそろカフェで」
「休み休みね。超重要。あなたは悪魔じゃないのに」
「スケープゴートにされる。すべてを押しつけられた」
最近は何かと物騒で外出を控えていた。そろそろ落ち着いたかと思えば突然思い出した。親友は突然意識が亡くなる。
私と親友は入れ替わる。私が眠ると彼女が起きる。その繰り返しだった。
尋常ではないにしろ、これが日常として。 吉野 真衣 @yoshinomai1202
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