第2話 1日目の夜・2日目の朝 棒人間・テツサイド

(さて、誰を襲うかな……)

 照明が消えた夜。僕、棒人間ヒトは円い椅子と四角いテーブルの周りを徘徊していた。


(ひとまず、ぼくが伏せたとき、騎士のターンで、足音がしたのは……それをヤると、『騎士は村人を守ったが、自分は死んだ』になる。多分、それはパグだ)


 との相談の末、こんこんこん、とパグの背中を叩く。「……?」動揺するパグ。それが——パグの遺言となった。


               —二日目—


「みんなに報告がある」ゲームマスターの水上がいった。「昨日、処刑されたのは——」


 僕は動揺していた。「パグだ」


 ハッとするパグ。そして、悲しみながら退場していく。霊媒師の役をゲームマスターが務めている。


「パグは——村人だった」


 え!? と驚く棒人間。もう一人の人狼はポーカーフェースを保っていた。僕はどうだかわからないけれど。

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人狼ゲーム アラバキ・サバイバル! 沼津平成はテツこりと相談中です。 @Numadu-StickmanNovel

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