少し時代遅れのその物への、僅かな違和感を巧みに利用していると感じました

ホラー苦手だけど、気合い入れてから読みだしたら、ん?普通の日常?……ん?カセットテープ?…と、読みすすめていきました。

昔では当たり前だったカセットテープという存在が、今では、ただそこに置いてあるだけで僅かな違和感にさえ感じてしまう。

そんな読者の心理を、上手く利用してる作品だなーと感じました。

そして、疲れきった毎日の中に、救いを求める気持ちと、あるはずのないものに導かれてしまうのは、誰もがありえるかもしれないという、恐怖も感じました。

ただ怖さを感じるだけではなく、色々と考えさせられるお話でした。
ありがとうございました。