第十一話 最終回というかただの反省会。
リーダーとの戦いが決着した後、俺たちは普段の日常へ戻ってきた。
「と言っても、俺ではなくこの肉体の日常だから実感は湧かないがな」
これといって特徴のない男子高校生の日常の風景。
なんてことはない平和な日々。
ぶっちゃけこれだけでストーリーを作っても退屈になってしまいそうなくらい平凡な時間だけが過ぎていった。
「しかし視聴者の皆に伝えなければいけないことがある」
教室の自分の席にふんぞり返りながら、俺が呟く。
「今回で最終回です」
「いやまぁ、大体サブタイで察しはついてると思いますよアニキ?」
呆れ顔で隣の席ののぞみんが続いた。
「まだ1万字ちょいしかないじゃないですかこの小説」
「もうカクコン長編は諦めた方が良いかもしれないな」
なんというか初参加の学生時より、社会人になってから色々とやることが増えたのある。
「ぶっちゃけ確定申告とかやりたくないんだけど」
「どうせ大した利益も出てないし、経費を引いたら完璧赤字でしょ?」
痛いところをついてくるのぞみん。
「ともかく今回は最終話までに得てきた情報を元に、今後の対策を練っていこうと思う」
「いやそれ小説本編でやるべき話なんですか?」
他にエッセイとか書けば良い話である。
「いやせっかくだし小説のネタとして扱おうかなと、早速だが反省点をいくつか挙げていこう」
まず一番大事なタイトルの話である。
「これ期間中に一回変えてみたんだけど、後の方が明らかに伸びたね」
「やっぱり具体的なのが良いんでしょうか?」
「ざまあ系のタイトルであることは前提として、どういう主人公がどういう悪役にどういうことをされて、どんな感じで仕返しをするかをもっと伝わりやすいようタイトルにブチ込んだ方が良いかも知れないな」
でも最近は短めのタイトルも多くて良く分からないのである。
「どっちかというとあらすじの方が長めで、タイトルは短めってのもアリかもしれないな」
「まあでも、結局そこって入り口の部分ですよね?」
もっと大事なのは内容の部分である。
「サブタイに分かりやすくざまあ回なんかを付けて宣伝したのは正解だったな、明らかにpv数が増えた」
「それはこれからも使えますね」
「ただ問題は継続してみられているかどうかだ」
ここでpv数を確認すると、三話から減少傾向にあることが分かる。
「2話で俺が脱いだのが悪かったのか?」
「全裸が悪かったんでしょうね、ギャグとしてもイマイチでしたし」
「えー」
駄々を捏ねつつ次の話題へ移る。
「あとなんか全体的に変にテンション高い気がするなぁ」
「というかテンションのままに作者の内情暴露し過ぎじゃありません?」
「正直その時点で人気が出る可能性はゼロだよなぁ」
次はもうちょい抑え気味で行きたいと思います。
「結局は時々ギャグ短編を書くくらいが良いのかもしれないな」
「でも私たちの出番がなくなっちゃうのも寂しいですよね」
「何を言ってるんだ?」
そこで俺が一つの秘策を取り出す。
「次回からよりぬき短編集をちょくちょく公開して、なんとか100000文字に間に合わせるぞ?」
というわけでまだちょっぴりお付き合いお願いします。
ラスボス魔王様は人間に転生してダンジョン配信でバズりたい 〜底辺配信者のくせに目立ち過ぎだ! どうで八百長で人気買ってんだろ? と因縁をつけてきた有名配信者を逆に配信中にボコったらバズっちゃう話〜 イルティ=ノア @iruuunn
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