これぞ怪木小説!


江戸時代、炎に包まれる御神木から物語は始まる。

がらりと変わって現代。「行ってはいけない」とされる禁忌の山に、冷やかしに足を踏み入れる若者たち。

ご想像の通り、若い男女4人の行く先は壮絶な道を辿ることとなる————

しかし、ただの王道や植物パニックホラーにとどまらないのが本作の魅力。

彼岸花に囲われた、夫婦の部屋。
紅い左眼を合わせ、妖艶に交わる女たち。
画面越しの、美醜の悲劇。
徐々に明かされる真実……

愛と嫉妬、欲望と狂気が、蔦のように絡みつく。

そんな恐ろしくも艶かしい、人と御神木のドラマが、作者様の圧倒的な文章力によって描かれる————唯一無二の「怪木小説」。

どうですか、行ってみませんか?鈴哭山……

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