これぞ怪木小説!
- ★★★ Excellent!!!
江戸時代、炎に包まれる御神木から物語は始まる。
がらりと変わって現代。「行ってはいけない」とされる禁忌の山に、冷やかしに足を踏み入れる若者たち。
ご想像の通り、若い男女4人の行く先は壮絶な道を辿ることとなる————
しかし、ただの王道や植物パニックホラーにとどまらないのが本作の魅力。
彼岸花に囲われた、夫婦の部屋。
紅い左眼を合わせ、妖艶に交わる女たち。
画面越しの、美醜の悲劇。
徐々に明かされる真実……
愛と嫉妬、欲望と狂気が、蔦のように絡みつく。
そんな恐ろしくも艶かしい、人と御神木のドラマが、作者様の圧倒的な文章力によって描かれる————唯一無二の「怪木小説」。
どうですか、行ってみませんか?鈴哭山……