第4話俺激闘を繰り広げる
俺たちが王都を去って、数ヶ月がたった。
俺は初級魔法から中級魔法を使えるようになっていた。一方アレシアはというと、上級魔法が自分の属性全て使えるようになっていた。
「なんでこんなにも差が、」
「何か言いましたか?」
「い、いやなんでも。」
これが天才と凡夫の差なのかなー。
俺中級魔法すら完璧に、使いこなせないもんな。少しでも彼女に、追いつきたい。だけど差は離れていく一方だ。それにスキルの使い方すらも、全く分からないままだ。何か、発動条件があるのか?
「どこか探検に行きませんか?」
「分かった。いこーう」
「はい!」
嬉しそうに頷くアレシア。俺はアレシアの後を追いながら進んでいく。そしてしばらく進むと、森のから叫び声が聞こえた。まずい、何か嫌な予感がするぞ。
「アレシア、少し隠れててくれ。」
そう言いながら剣を抜く。そして声が聞こえた方を見る。すると、そこにはでかいの一目の怪物がいた。
「こ、こいつは」
するとアレシアが横から、小さな声で
「宗次、この怪物はサイクロプスという魔物です。ですが普通なら、森などには現れずダンジョンなどのボスとして現れるそうなのですが。なんでこんなところに、、」
まずいのかこいつは、
くそっどうすればいい?勝つ方法はないのか?
「アレシアの魔法ならやれないのか?」
「サイクロプスは魔法に、耐性があります。魔法は、効かないと思ってた方がいいです。」
「なら俺の剣で」
ヤツの方に向かおうとすると、
「待ってください。サイクロプスは物理攻撃にも耐性があり普通の攻撃でも討伐することは難しいと聞いています。」
それって無敵じゃね?俺は完全に絶望していた。だがヤツが気づくのは時間の問題だ。なら逃げるのがいい案だと思った俺はアレシアの手を引きながら、逃げた。だがヤツは俺たちのちょっとした足音に気づきこっちに走ってくる。
まずいな、このままだと追いつかれる。
「アレシア、俺が時間を稼ぐから先に逃げてくれ。」
そして俺は剣をとり向かっていく。
「どうしたアレシア?」
俺はアレシアの方を見る。すると近くでサイクロプスを見て怖かったのか足がひけて動けないようだった。助かるにはこいつを倒すしかないのかよ。ならやってやるよ。
「ニートの力見せやるよ。」
「グォーーー」
それを聞いたやつは雄叫びをあげる。魔法ならかなり威力がないとダメージは入らなそうだ。つまり、中級魔法しか使えない俺では、ヤツにダメージを入れることは出来ない。なら、俺は剣でやつの足を切りつけた。ヤツは痛かったのか叫んでいた。よし!剣のダメージなら入る。このまま行ってやる。その瞬間ヤツは手を振り下ろしてきた。それはいきなりすぎて避けることが出来なかった。
「ぐはっ」
一発で骨が何本か持っていかれた。死にたくない。でもそれはアレシアも同じだ。なら、俺がこいつをやるしかないんだ。やってやるよ。俺はやつの方へ走っていく。サイクロプスは、動きがかなり遅い方だ俺のスピードにはついていけないない、この隙を逃すな。そして何回かやつを切りつける。だがヤツはひるまない。そして攻撃を当てようと腕を振ってくる。
「魔法も、物理攻撃も効かないのに、タフとかそれもはやチートだろ。」
やつを倒す方法はないのか、大きな隙を作る方法はないのか、考えろ。そうかあれなら、
「クリエイトウォーター」
俺は手から水を生み出す。そしてそれを地面に放つ。そしてこの魔法を
「アイス」
その瞬間生成した水は凍る。ヤツは、その氷で滑り転んだ。よし今しかない、
「くらえー」
俺はヤツの目にむかって剣を刺した。するとサイクロプスはあまりの痛みに叫び出す。
だがトドメをさすような攻撃ができない。迷っていたそんな隙をヤツは見逃さなかった。手を振り回してきた。見えてはいないだがその攻撃は、俺に当たった。
「うっ」
クソ、もう立てない。アレシア、せめてお前だけでも逃げてくれ。だが俺の意識はそこで途切れてしまった。
一方アレシアは俺の戦う姿を見て、少し勇気が出たのか、魔法を撃つ準備していた。
「ファイヤバレット」
大量の火の玉が、サイクロプスに撃たれていく。そしてアレシアは再び、魔法の準備始める。
「超級魔法 絶対零度」
その瞬間サイクロプスは氷漬けとなり割れた。
そうアレシアの魔法適性は炎だけではなく氷もなのだ。だが魔力を使い果たしてしまった、アレシアは俺の横に来て、眠ってしまった。
あれから3時間ほどすぎたところで、俺は目を覚ました。サイクロプスはもう居ない。誰かが倒してくれたんだな。
「アレシアはどこだ」
そして見渡す、すると俺の手のところにアレシアはいた。寝てしまったのか。顔を見ると、とても嬉しそうな顔をしている。うっ、どこまで可愛いんだこの子は。しかしもう夜か、どれくらい倒れてたんだろう。とりあえずここから離れた方がいいな、サイクロプスと戦闘したあとで体力も何もかもない。早く帰んないと、よし起こしたくはないが、
「おーい。アレシア起きてくださーい」
「う、う〜ん。」
眠そうに起きたアレシアは、うん。可愛い
じゃなくて
「ここは危険かもしれない早めに、ここから離れよう。」
「ん。」
「?」
「ん。」
「どうしたんだ?」
「ん!」
「怪我でもしたのか?なら少し休んでからでも。」
「抱っこしてください、宗次。私、疲れました。って意味です。」
頬を膨らませながら、ちょっと怒っているアレシアをお姫様抱っこしながら宿に帰るのだった。
謎スキル「王令」で世界を支配する 一野郁八 @fumino1204
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