第3話俺旅に出る
あの決闘の日から数日後、俺はいつも通り王城生活を満喫しながら、8度寝をかまそうとしていた。
するといきなりドアが開き、アレシアが入ってきた。そして俺に対して
「そろそろ外には出られないのですか?」
「アレシア。ニートって言うのはな、いつでも家を守れるようにずっと家に、こもってないとダメなんだよ。」
「そうなのですか?何も知らないのに、生意気なことを言ってしまいすみません。でも少しは王城から出ましょうよ!」
「すみません。少しだけでましょう。」
無理やり外に出されて1時間くらいすぎ、冒険者ギルドに生かされていた。くっ、嫌だ働きたくない。でもアレシアがやる気満々だし、断れきれないじゃないかー。そう思い頭を抱えていると、アレシアが俺に向かって
「そういえば宗次様の職って、なんでしたか?」
「そんなのどこで分かるんだよ」
「ステータスのとこに書いてませんでしたか?」
「見てないや。よし、してみるか。」
東宗次
Lv2 HP570 AT400
称号「嘘つきニート」
そしてそこの1番下に小さな文字で魔術師と書いてあった。あのクソ女神ちゃんと見えやすい文字で書いとけよ。てか称号の名前もうちよっと言い方があるだろ。
「どうでしたか?」
よし、称号のことは伏せておこう。
「魔術師とかいう職業らしい」
「そうなんですね。魔術師はとても珍しい職業なんですよ。」「そうなんだな。」
レア職業か。そんなもの俺に扱えるのか?
「どうしたのですか?」
「いや、珍しい職業と聞いて少し緊張してな。」
「私でよければ教えて差し上げることができるかもしれません。」「なんでだ?」
「実は私も、魔術師なのです。」なんだって、これはもしかして運命なのか?
これはもう結婚だろ。でも相手は玉女だ。俺1回落ち着け、落ち着くんだ。相手は王女でとても偉い人だ俺なんかが、
「どうかいたしましたでしょうか?」
なんも無い
「お前が好きだ。」
「え?」
やばい本音と建前が逆になってしまった。どうなるんだ。とりあえず弁解をしなくては、そう思いアレシアの顔を見る、するとアレシアの顔は、りんごのように真っ赤かだった。それを見た俺はさっきの時点で顔が、暑かったのにもっと暑くなった。
「さっきの言葉は本当なのですか?」「そ、それは本音が出て、いやなんにもない。」
恥ずかしすぎて目を合わせられねぇよ。
「一目惚れなんですけど、私も実は少し前から推したえしていました。」
「え?」
俺の人生で初めての彼女ができた瞬間だった。
少しイチャイチャしていると、ギルドの職員が咳き込んで
「イチャイチャするなら他のとこでしろよ。リ
ア充が。」
そう言いながら女のギルド職員がキレながら言ってきた。恥ずかしかったのでとりあえず、
イチャイチャするのは後にしておこう。
「そういえば、どうやって登録するんだ?」
すると職員が丁寧に、1から教えてくれた。
そして晴れて俺は、冒険者になった。
「うーんこれからどうしたものか。」
「一旦、城外に出るのはどうでしょうか。」
「でも、俺のニートが、、」
「そろそろ怒りますよ。」
「すみませんでした。」
城外に出て見ることにした。周りを見渡すと、綺麗な草原が広がっている。だが、上には俺の天敵太陽がいる。きついな、そういえば気になってること聞いてなかったな。
「アレシアスキルってどういうふうに発動させればいいんだ?そもそもここの人達は、スキルというものを持っているのか?」
「スキルを持っているいるのは王族だけです。
しかし、稀にスキルを持っていることもあります。発動のさせ方ですが、私もイマイチ分かっていません。」
つまりだいたいの奴らは持っていないのが普通ということか。
「アレシアはどんなスキルを使えるんだ?」
「私は自分より魔力の低いものの、心を読める、というものです。」
心を読めるだと、
「俺の心は読めるのか?」
読まれたらかなりまずいぞ。ニートのこととかバレたら恥ずかしいこととか色々あるぞ。
やばい、やばいどうする、どうすべきだ。
「いや宗次様は、私よりも魔力が高いので読むことは出来ません。」
少し恥ずかしそうに、アレシアは言う。
うわー、可愛すぎだろ。可愛すぎて困るって。
「冒険者って何をすればいいんだ?」
「魔物を狩ったり、薬草を採取したりなどですね。」
ゲームと同じような感じか。それは分かりやすくてかなりりいいぞ。
「とりあえず魔物探してみるか?アレシア。」
「は、はい。今日のような日のために、魔物がいるところを、たくさん調べてきましたので任せてください。」
うぅ。俺の為だけに色々調べてくれるなんて、可愛すぎるよ、アレシア。見惚れているとアレシアは、草むらの方へ走っていき言った。
「確かこの辺りに魔物がいるはずです。」
すると草むから小さい青色のやつが出てきた。
そうみんな大好き
「見てください宗次様。スライムです。魔法で倒してみてください。」
「どうやって使うんだ?分からないのだか?」
「そうでしたね。忘れていました。うーん、ヒューとやってグッって感じです。ヒュー、グッですよ。ヒュー、グッ。」
可愛いなーアレシアは。じゃなくて
「それじゃあ分からないよ。」
「なら見ててください。ヒュー、グッ。」
その瞬間アレシアの周りに大量の火が出てくる。そしてアレシアはスライムに、向かって火を放った。そしてスライムは消えて石になっていた。そして俺はアレシアに聞いた。
「これって魔石だよな?アレシア。」
「はい。これをギルドに提出すると、お金に変えてくれます。」
「ほう、」
つまり今のうちに貯めて引きこもれば、
「よし!頑張るか。アレシア魔法を教えてくれ。」
その後1時間以上ヒュー、グッを参考に魔法を打つために頑張った。
そして、初級魔法だけなら使えるようになった。
「アレシア、もう1回スライムを探して貰ってもいいか?」
「はい!任せてください。」
そしてアレシアは嬉しそうに草むらを回り続ける。可愛い。草むらが動き初めた瞬間スライムがでてきた。
「いくぞ!アイスボール。」
そのアイスボールはスライムにぶつかりスライムは消えていく。
「そういえば、アレシアの魔法はどんな魔法なんだ?」
「私が打った火の魔法はファイアランスと言って上級魔法なんですよ。頑張りました。」
初級魔法の2つ上!?マジかよ。さすがの俺でも悲しくなってくるぞ。彼女よりも魔法が弱いとか辛い。
「そこまで気にしなくてもいいのですよ。」
頭を、ポンポンと撫でてくれた。
「優しいよな。アレシアは、」
「あ、ありがとうございます。でも宗次様もお優しいですよ。」
「アレシア、俺のことは宗次って呼び捨てで呼んでくれ。」
「いいのですか?宗次様いえ宗次。」
うっ、心臓がこれ以上持たない。きつい。
「1回王都に帰りますか?」
「そうしたい。1回帰りたいー。」
そして俺たちは王都に、帰っていった。
すると扉の前には王様がいた。そして王様の周りには兵士たちもいた。おっ、出迎えか?
その瞬間兵士は俺の周りを囲み武器を構えて
「罪人東宗次!貴様を捕縛する。」
「お前ら何を言ってるんだ。」
「お父様これはどういうことですか?なぜこのようなことをするのですか?」
「アレシアに手を出したからじゃ。わしの大事なアレシアに手を出した。それだけで大罪じゃ。アレシアのお気に入りということもあるから追放だけで許してやる。さっさと消えるがいい。」
「そうかよ。お前そういう奴らだったのかよ。お望み通り出て行ってやるよ。」
「待ってください、宗次。そもそも言えば私がこの世界に呼び出してしまったのが悪いのです。なのでついて行かせてください。」
そして俺たちは王都を後にした。
そして王都のある部屋にて
「アレシアが王都を去っただと?それは本当か?」
「はい。兵士たちが話していたので合っているかと、」
「そうか。ついに出ていってくれたか。これから面白くなりそうだ。」
そう言って笑みを浮かべる者がいた。
一方王様はと言うと、、
「うわぁーん。わしのアレシアちゃんが〜。」
「そんなに悲しむのでしたら、最初から言わなければよっかたのでは?」
「だって一緒に出ていくなんて言うと思わんじゃろ。まぁ、とりあえず監視の兵をつけておけ。何かあったいかんからな。」
「わ、分かりました。」
とりあえず、アレシアが少し怪我でもしたら全員処刑にしてやるわい。
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