桜」をテーマに、その花の持つ意味とか理由が丁寧に書かれていて、情景が目に浮かびました。「桜」と主人公が重なることで儚さや憂いがより際立ち、それがラストシーンで一気に加速する展開は見事です。ラストシーンで初めて「理桜」と「秋希」と三人称視点での名前を出すことで···あの最後はもう。大人な表現と作者様の繊細な言葉選びが秀逸です。
素敵で切ない、でも羨ましいと感じるほど、最高の恋でした。
桜といえば、美しく儚いイメージがあるでしょう。この物語はそんな桜のように美しく儚く、そして前を向く強さも感じられます。移りゆく季節の描写や心理描写が繊細で、心にスッと入り込むこと間違いなしです。
モチーフのひとつである、四季の移り変わりと心情の繋がりが本当に素晴らしいです。一度ならず二度読んでも心に響くものがあります。また、セリフひとつひとつにいろんな感情が宿っていて、お気に入りのセリ…続きを読む
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