精霊がいる世界の美しさと怖さの中で育む愛情の美しさ

「世の中は綺麗なだけじゃない。だからこそふとした景色が、会話が、すごく大切になる時がある」
と感じるお話でした。

子供が好きな精霊、花の精霊、風の精霊、水の精霊、メイドの精霊。
言葉だけなら綺麗そうで儚そうで、ただ愛でてありがたがっていれば良いのかな、って思えてしまう。

でも、言葉が通じなくて、価値観も違って、寿命も違って、でもちょっとした事で消えてしまう精霊達は、超常的な力も持っています。
無邪気な子供が凄い力を持っているような怖さがあって、ゾッとするようなリアリティを感じました。

そんな中でのヒーローとヒロインはそれぞれ心無い大人に傷つきながら成長してきて、出会って、少しずつ分かり合いながら精霊との架け橋として活躍し、愛を育みます。
そういった過程も、世界観も、味方してくれる人達も尊いと感じました。書いて頂いてありがとうございました。

……近況ノートにも書かれてましたが、それにつけても笑い声の精霊の存在感よ…。あれ、もしかしてメチャクチャ偉い精霊だったりしないかな。

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