第6話
――エピローグ――
あれから1年が経過した。
私は今、第一王子夫人として王宮の中に戻ってきていた。
「セレナ、変わらず君に感謝をしないとね。お兄様が好き勝手な事を王宮の中でやっていた。それを終わりにしてくれたのだから」
「わ、私は何も…(フルードに出て行けって言われたから、その通りにしてあげただけの事だし…)」
自分でもびっくりなほど波乱万丈な流れになってしまった私の人生。
フルード様の後は国王様の言った通りグライス様が継ぐこととなり、私はその夫人としての関係を受け入れることを選んだ。
ただ家出しただけなのだけれど、私の行動は王宮から高く評価されているらしく、かつてフルード様から迷惑なほどアプローチを受けていた女性からの評判もついてくることになり、全ていい結果で終えることができたと言ってよかった。
「これからも君の勇気に、期待しているよ?」
「こ、こまったなぁ…」
今後私が勇気を振り絞らないといけないような日が来ないことを、私は切に願うのだった。
出て行けと言われたのですから本当に出て行ってあげます! 大舟 @Daisen0926
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます