第6話 アンケート
「学園内アンケート?」
いつもの如く、カミーネがりっちゃんに相談をしている。
「出来れば、領内の全学生にアンケートを取りたいんだけど・・・」
「全員は難しいけど、大体でいいならできるわよ」
ななみが振り返り言ってくれる。
「どうすればいいの?」
「簡単よ」
ななみはそう言って携帯を取り出し何やら操作し始める。
しばらくするとカミーネとりっちゃんの携帯から着信音がなる。
開くと
『生徒諸君!注目!
カミーネ姫様が全校アンケートを天糸(※1)にて実施します。
全生徒参加すべし、繰り返す、全生徒参加すべし
周囲の全生徒に告知し自身も参加せよ!
参加コード・・・・・・mito1
ならびに茨の城領内全校の生徒会委員長、副委員長が参加する天糸を開設する
参加呼びかけを求む、繰り返す、参加呼びかけを求む
参加コード・・・・・・mito2
以上 終わる』
(※1)天糸はポピュラーな日ノ本独自開発の携帯チャット機能アプリ
再び携帯から着信音が鳴り
天糸『ななみから招待されました【カミーネ姫様学園全体チャット】』
「ついでよ」
再び着信音が鳴り
天糸『ななみから招待されました【茨の城領内カミーネ姫様全校生徒会委員長、副委員長全体チャット】
「なに、この子?やば、こわ・・・」
りっちゃんが戦慄する。
「ありがとーななー」
カミーネはななみに抱き着く。
「ふ・・・ふふ・・・・お安い御用よ」
カミーネの頭を撫でている、ななみのいつものクールな表情が崩れていた。
3人の携帯の着信音はしばらく鳴りやまなかった。
15分後には学園の95%が参加
夕方までに領内の全生徒会長、副会長が参加した。
そして、ななみと何故かりっちゃんが運営として取り込まれた。
余談だが、このシステムは後に教育改革の最先端として多くの国と地域で取り入れられた。
この後、カミーネによりアンケートが実施される。
現状としてラーメン屋の例えも踏まえた上で
①他のラーメン屋の出店に賛成か反対か
②モンブラン日本一の開催に賛成か反対か
シンプルにこの2問だけのアンケートだった。
賛成、反対、書けるならばその理由も募集した。
カミーネからすれば、賛成多数での決着だと思っていたが、
結果は予想外のものとなった。
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