第57話

前髪の隙間から拓海が視線を走らせた先…そこには、香夏と笑い合う北斗がいた。


無邪気な笑顔を浮かべる北斗を見て、拓海はフッと大人びた笑みを浮かべた。






そんな拓海を横目で見て、少し頬を染める咲。





…窓の外には、澄みきった青空と空高く昇る入道雲。


ギラギラと照りつける太陽は、容赦なく地上をじりじりと焦がす。


本物の夏が、やって来る。








恋心は、常に複雑に交錯する。






【完】

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恋心は複雑に交錯する【完】 ユニモン @unimon

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